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【紹介】マーダーミステリー『月影村の人狼』を遊んでみた。(GM)

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今、巷で噂になっていたりいなかったりする『マーダーミステリー』のお話です。

マーダーミステリー(マダミス)は、プレイヤー一人一人が推理小説の登場人物となって、犯人役は捕まらないように・それ以外の役は犯人を捕まえるために推理するという、TRPG人狼を合わせたような多人数推理ゲームです。

詳しくはコチラとかで マーダーミステリーwiki

 

縁あってフォロワーさんたちとDiscordで人狼を遊ぶ機会が何度かあり、そこでマダミスをやってみたいと提案したところ、ご参加していただくことが出来ました。

プレイヤーとしてではなくGMとして臨んだのは、マダミスと言うものを知ってから、『自分でもシナリオを書いて遊んでもらいたい!』と思うようになり、そのためにはGMの経験を積まないと分からないことが多いな~と考えてのことです。

そこで、今回のセッションで学べたことをメモとして残しておきたいと思います。

 

 

今回遊んだシナリオは、無料で公開されている『月影村の人狼』です。

オンラインで遊べるうえ、シンプルで初心者向けとのことだったのでまずはここから初めてみようと思い選びました。

note.com

 

 

※注意!

具体的なネタバレは避けているつもりですが、GMとしての感想を書く上でどうしても避けられない部分などがあります。

マーダーミステリーは推理ゲームという性質上、一度ネタバレを見てしまうとそのシナリオには参加できないというルールが存在するため、もし未プレイヤーかつ今後このシナリオで遊んでみたいと思っている方は、この記事は読まないようにして下さい。

 

 

 

プレイ環境

使用したツールはDiscordのみで、ボイスチャットは無し。テキストオンリーでのセッションです。

ボイスチャットはログを文字として遡れなかったり、複数人で喋ると誰が何を言っているのか分からなくなることが多いので、個人的には今後も無しでいきたいです。あと単純に抵抗ある人も多いと思うし。

外部ツールも極力使いたくない。けど、遊ぶシナリオによっては使わざるを得なくなってきたりするのかしら。

 

プレイ結果

最終投票の結果、犯人役は捕まってプレイヤー各々の個別目標もほとんど達成されました。

これが良かったのかと思うと、そうとも言えない感じなんですよね。

マダミスのプレイ感想なんかを読んでいると、全員きっちり真相が分かって終わるなんてことはまず無くて、個々人の目標も達成できなかったりすることの方が多いみたいです。

TRPGの一種であるため『楽しめたかどうか、盛り上がったかどうか』が第一なのですが、今後のシナリオ構築のために今回はなぜこうなったのかを分析したいと思います。

 

・時間を余計に取り過ぎた

私を含めて参加者みんな初めてのマダミスだったので、読み込みや議論の時間は多めに取ろう!と考えていました。

それ自体は良かったのですが、プレイヤー間の議論がまだ纏まっていないっぽいと判断して「もうちょっと延長!」とGM(私)が何度も時間の延長をしてしまったのは問題だったと思います。

シナリオにもよると思いますが、議論が長引けば長引くほど真実に近付いていくため犯人役のプレイヤーにとっては不利になってしまうんですよね。

話が纏まり切っていなくても、モヤっとしたままでも、決めた時間できっちり切ることは大事なんだなぁと感じました。

 

・重要事項の伝え忘れ

『月影村の人狼』は参加人数が可変式で、4~9人までキャラクターが存在します。

今回はプレイヤーが6人だったため、残り3人のキャラクターの証言は後から追加情報として得られることになっています。

これを最初に(具体的に)伝えるのを忘れてしまいました。

追加情報のあるなしで犯人が吐く嘘も変わってくるので(追加がくるならここ嘘ついたらマズいかも、みたいな)これもまた犯人が不利になってしまった原因に思えます。

全体に伝えるべき内容、伝えてはいけない内容、という分類はしっかりやっておいた方が良いように感じました。

 

・推理というより情報整理ゲームとなっていた

『月影村の人狼』は初心者向けだけあって、余分な要素が削ぎ落されたシンプルなゲームになっています。

各キャラクターが取っていた行動を話し合ってパズルのように並べていくと、犯人があぶり出されるように出来ています。

このシナリオに『時間を取り過ぎた』『追加情報について具体的に説明していなかった』という前述の二点も合わせて、犯人役の人が嘘を吐き辛く、身動きが取りにくい状態になってしまったのではないかなぁと思いました。

 

 

シナリオ構築に向けて

今回の感想や反省点を踏まえて、自分でシナリオ作る際のメモ書きです。

 

・犯人役に優しい作りにする

シナリオにもよると思いますが、想像以上に犯人役のプレイヤーは大変なように見えました。

『月影村の人狼』は犯人を捕まえる以外のサブ目的が大したものではないため、犯人VS全員みたいな構図になってしまいがちなのもあるかと思います。

 

なので、勝手に全員が全員を疑って足を引っ張りあってくれる、みたいなシナリオだと犯人役のプレイヤーも動きやすいんじゃないかな、と思いました。

目標を得点制にして、犯人逮捕はそっちのけで自分の目標を達成しないと!みたいなキャラクターを混ぜたりするといい感じに混乱してくれるのかな~。

 

・密談は無し

Discordでテキストのみでやるなら密談(当事者同士にしか聞こえないように会話をすること)は厳しいかな~と感じました。

密談用のチャンネルを作っておいて、一組が密談終わったらログ消して‥‥みたいな風にすればいけるのかな。

全体での会話しか出来ないので人狼(犯人)と狂人(信奉者)がどうやってお互いを認識するか?という調整が重要になってきそうです。

 

・要素はなるべく簡略化する

今回は30分で終わるはずのゲームで3時間掛かりました。(時間を余計に取り過ぎたせいではありますが)

多分、シナリオを作ってみて内容が薄いかな?少ないかな?くらいの出来で良いんだと思います。

内容を濃くしようとして要素を足し過ぎると、前菜でかなり時間を取られてメインにほとんど時間を割けなかった‥‥みたいなことになるかも。

ただ、簡略化しようとして要素を削りすぎても前述の通り情報整理ゲームになってしまうので難しいところ。

 

・キャラクターの名前は一つにしておく

TRPGの常ですがプレイヤーと、演じるキャラクターとで既に二通りの呼び方があります。

ここにキャラクターの職業やら通り名やらを加えてしまうと三~四通りの呼び方が出来てしまいます。

個人的にこれがかなり苦手で、参加しているプレイヤー名とキャラクター名を紐づけるだけでも大変なのに、それぞれに呼び方が何種類もあるなんてキツい‥‥。

 

『月影村の人狼』のようにキャラクター名が「神父」だとか「薬屋」だとかで、職業名だけになっていると覚えやすいと感じました。

プレイヤー名+職業名(例:うに神父)で、セットで覚えられるのは強み。

ただキャラクターの名前も重要となってくるシナリオでは仕方ないのかも。