ぱぴえもんランド

治安いいよ

【FEエンゲージ】十二の紋章士の元ネタなど その1

「リーフの指輪で体格が上がる」

私はこれを見た時爆笑したのですが、元ネタが何なのか分からないと「?」となりますよね。あるいはネタが仕込まれているということに気付かないかもしれません。

FEエンゲージに登場する十二の紋章士には面白い原作リスペクトなどがあって、せっかくシリーズいっぱいやってるんだからそれをちょっとまとめてみたいな、と思って記事にしてみました。

書いているうちにどんどん長くなっていったので二つに分けています。その1はマルス(暗黒竜・紋章)~リン(烈火)の六名について。

エイリーク(聖魔)~ベレト(風花)の六名はその2から↓

gnnnggp.hatenablog.com

DLCの紋章士は、出揃ったらその3で纏める予定です。

 

絆会話を全部回収しているわけではないので、紋章士たちの台詞についての言及はあんまりしていません。

あくまで指輪の性能などから、それにどんな意味が籠められているであろうことの考察を行っています。

 

本文は続きから。

間違っている点やあやふやな点もあると思いますのでご理解下さい。(何かあればコメントで指摘して下さると助かります)

性質上エンゲージや元ネタ作品のネタバレにもなっているので、未クリアの方や情報を入れたくない方はお気を付け下さい。

 

マルス

出典:暗黒竜と光の剣(FC)、紋章の謎SFC)、新・暗黒竜と光の剣(DS)、新・紋章の謎(DS)など

第一作目と第三作目の主人公を務める、ファイアーエムブレムを代表する主人公。

マルスが全ての始まりとも言えるので『始まりの紋章士』というのは正にその通りなネーミングですね。

『暗黒竜』はドルーア帝国という竜の国による侵攻から逃げ延びたマルスが、仲間たちと共に地竜メディウスを討つという『暗黒戦争』を描いた物語。

『紋章』は『暗黒竜』の続きの話で、再び動乱に包まれたアカネイア大陸でマルスと仲間たちが戦う物語。暗黒戦争で活躍した英雄たちが戦うので『英雄戦争』などとも呼ばれています。

二度の大戦で勝利を手にしたマルスは『英雄王』として語り継がれた……というわけで、後の作品などにもその名が残っていたりします。

スマブラなどの外部出演や、他シリーズでのゲスト出演も多く、まさしくFEの顔。エンゲージでも紋章士のリーダーとしてシナリオに大きく関わっていましたね。

『暗黒竜』の時点では未熟な少年という感じなのですが、他作品では『紋章』を終えた後の英雄王らしい青年として登場することが多いように思われます。

 

エンゲージ技

◆スターラッシュ

ダメージ30%の7回連続攻撃。シンプルに強い攻撃。

元ネタはスマブラの流れるような連続攻撃(マーベラスコンビネーション)を意識したものでしょうか?

原作では昨今のゲームのようなスキルとか戦技とかは無いので、マルスがこういう必殺技を使うことはありません。

スマブラの印象が強かったのか、マルスには『素早い剣士』というイメージが付くようになりました。回避が上がるスキルなどが多いのもそこからだと思われます。

ただ、実は原作のマルスは力と技・速さの初期値・成長率は大体同じで、イメージに反して普通に腕力があったりします。

 

◆神速

攻撃時、ダメージ50%の追撃効果が発生する。

元ネタは特に無し。上述のように、素早い剣士というイメージを反映したスキルだと思われます。

ロイやアイクをパワーファイター寄りにするための、いわゆる住み分けでもあるのかも?

 

武器

◆レイピア

騎馬・重装特効の剣。軽くて回避率も上がる。

原作ではマルス(及びフィーナという踊り子)の専用武器。

軽くて、ちょっと必殺があって、騎馬と重装に特効がある。

マルスは最初のうちは弱いため、これを使って経験値を稼ぐことになります。(でも非売品なので大抵の人は温存しがち)

この主人公の専用武器が騎馬・重装特効というのは、「レイピア系」として後のシリーズにも受け継がれていくことになります。

リュールは貰えませんでしたけど……。まぁ、マルスと被っちゃうもんね。

 

◆メリクルソード

獲得経験値が2倍になる剣。

アカネイア大陸の王家に伝わる『三種の神器』と呼ばれる強力な武器の一つ。

FC版では『メリクルレイピア』というのが正式名称で、普通のレイピアと同じくマルス専用の武器でした。

SFC版では『メリクルソード』と名前を変えて、剣の使い手なら誰でも使えるように。

リメイクであるDS版は『メリクル』という名前に統一。以降の作品にゲスト出演するときは基本的にこの名前です。

経験値が2倍になるという効果はSFC版のもので、FC版ではマルスの成長率にボーナスがつくというもの。名称が『メリクル』ではなく『メリクルソード』なのはこの特殊効果のためなのかもしれません。(※DS版だと特殊効果が無くなっている)

名前の由来は「岩にも"めり込みそうだ"」という台詞からって噂もありますが、本当のところがどうなのかは分かりません。

 

ファルシオン

竜特効の剣。

マルス専用の神剣。凶暴な竜たちを鎮めるために、神竜王ナーガが自分の牙だか爪だか角だかを削って作ったという竜殺しの剣。全ての竜族に特効を持つ。

アカネイアにおけるドラゴンキラーはこの劣化コピーに当たるもので、人間たちがファルシオンを真似て作ったものだとかなんとか。劣化コピーなのでラスボスには効きません。

ファルシオンは『暗黒竜』でも『紋章』でも、終盤に手に入るラスボスキラーのような位置付けの武器。これを振るとマルスの攻撃モーションも専用のカッコイイものになります。

FC版だと竜特効だけでなく『相手の直接攻撃を封じる』というとんでもないぶっ壊れ効果もあったという、まさしく神剣。

竜特効を除くと性能は銀の剣を微妙に下回るというちょっと微妙な感じですが、耐久が無限で壊れないのでお得。

これもシリーズを代表する神器というような立ち位置のためか、マルス同様に他作品への出演が多く、『外伝(エコーズ)』や『覚醒』にも登場しています。

アカネイアの未来の世界である『覚醒』はまだしも、同じ時間軸のはずの『外伝(エコーズ)』に登場したのは、何故……?

 

スキル

◆剣術・柔

剣装備時に回避が上がり、必殺が下がる。

恐らくifのアミーボが初出? マルスは『柔剣』というスキルを持って仲間になりました。

ifでの性能は速さ+3、守備-1というもの。同じくアミーボで加入するアイクの『剛剣』というスキルと対になっている感じ。

ヒーローズだと柔剣は「必殺技を出しやすくする」って感じのスキルなので、効果としてはエンゲージとは逆になっていますね。

 

◆見切り

自分から攻撃したとき、回避がアップする。

元ネタだと『見切り』は相手のスキルを封じるというもの。素早い剣士などが「相手の動きを見切る」みたいなイメージで持っていることが多いです。

エンゲージでの効果は『清流の一撃』というものに近いと思いますが、『○○の一撃』っていうカテゴリを作るのを避けて『見切り』という名前を付けたのかもしれませんね。

 

◆たたみかけ

ブレイクさせた相手に50%の追加ダメージを与える。

神速と合わせて連続攻撃が出来るスキル。これも特に元ネタは無し。

三すくみの価値を上げるスキルですが、三すくみが登場したのは『聖戦』からなので、マルスの時代に武器相性っていうのはありませんでした。(リメイクからは導入されています)

 

◆不屈

自軍フェイズ開始時にピンチだとHPが回復する。

マルスが物語の終盤に手に入れることになる『封印の盾』というアイテムには五つのオーブがはめ込まれていて、そのうちの『命のオーブ』というものは毎ターン開始時にHPが全回復するという効果があります。

ただ、封印の盾は五つのオーブがはまっているけど、五つのオーブ個別の効果は失われてしまいます。なんでじゃい。そんなわけで、終盤のマルスはずっとHP全回復とかそういうわけではないです。

一度は祖国を追われて全てを失いながらも立ち上がったマルスをして、『不屈』と称したのかもしれません。

 

その他

◆「今日も生き延びることが出来た……」

マルスとエンゲージ中に敵を倒すと発生する台詞。

元ネタはスマブラの勝利台詞? 原作には多分それっぽいのはなかったはず。

死んだ仲間は二度と生き返らない、というファイアーエムブレムを象徴するような台詞ですね。

 

 

セリカ

出典:外伝(FC)、エコーズ(3DS

暗黒竜と光の剣』でマルスが戦っていたのと同じ時代に、バレンシア大陸という別な大陸で起こった出来事。なので、『ファイアーエムブレム外伝』。

その後、リメイクされて『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』というタイトルに変わりました。

外伝・エコーズはダブル主人公というシステムが取られていて、セリカはその主人公の一人。シリーズでは初の、そしてリンが登場するまでは長らく唯一の女性主人公でした。

リメイク前と後ではキャラデザや設定が結構変わっており、外部出演の際は基本的に『エコーズ』の姿でやって来ます。エンゲージのセリカもエコーズ準拠。『響きの紋章士』っていうのもエコーズ(反響)のことです。

『慈愛の王女』というのはバレンシア大陸のソフィア王国という国の生き残りであるプリンセス・セリカのこと。彼女は愛の力による大陸の平定を信じて戦いました。

ちなみにエコーズのサブタイトルである『もうひとりの英雄王』というのは、もう一人の主人公であるアルムという少年のことを指しています。

 

エンゲージ技

◆ワープライナ

敵の目の前にワープしてライナロックをぶつける技。かなり広い範囲にぶっ飛べる。

原作のセリカの必殺技とも言える黒魔法『ライナロック』と、白魔法『リワープ』の合わせ技です。

ちなみに原作のセリカはリワープを覚えないので、ワープライナは再現出来ません。デューテというユニットなら出来ます。

ただ「敵の目の前にワープする」というのはリワープというより、敵の魔女が使ってくるワープ移動が近いかも?

『外伝・エコーズ』の敵の魔女どもはリワープと異なり、こちらの目の前にワープ移動した直後に攻撃してきたりします。AIがアホだからギリギリ許されている反則技です。

 

◆重唱

威力半分で2回戦闘ができる。2回『攻撃』ではなく2回『戦闘』なので、チェインアタックも2回発動するのがポイント。

元ネタは不明。他の作品でもそれっぽいのが無いので完全オリジナル?

原作ではラストバトルでセリカとアルムが隣接すると、アルムは必殺率が100%アップするという特殊支援を受けられるので、それを何かこう……解釈した的な?

 

武器

◆エンジェル

異形特効の魔法攻撃。

セリカが序盤で習得する黒魔法。元ネタでは魔物に特効。

(※外伝・エコーズは『風花雪月』のようにユニットごとに覚える魔法が決まっていて、レベルアップで覚えた魔法はリスト化される仕組みです)

セリカ編では序盤の寄り道エリアにいきなりドラゴンゾンビという強力な魔物が登場し、セリカがこれを覚えているかどうかで難易度が変わります。

これを覚えてからはばったばったと魔物を倒せるのが楽しいですね。

 

◆リカバー

HPを大きく回復する杖。

セリカがクラスチェンジすると習得する白魔法(外伝における杖)。外伝にはライブやリライブが無く、リカバーがライブみたいな扱いになっています。

セリカはもともと剣と黒魔法を使うクラスですが、クラスチェンジすると更に白魔法も使えるようになります。

といってもセリカが使える白魔法はこれだけ。他の女子と比べるとかなり攻撃的だったりします。

 

◆ライナロック

威力が非常に高い攻撃魔法。

セリカが最後に習得する黒魔法。セリカの代名詞とも言える魔法となっていて、他作品での出張によく引っ提げているイメージ。

最後に習得する最強魔法なだけあって、威力は全魔法でトップクラス。セリカの高い魔力から放つと敵を黒焦げにできます。

ただ、重さと消費HP(※後述)のせいで安易に使える代物じゃなかったりするんだけど……。

前述の通りセリカは剣も使えますが、エンゲージでは魔法オンリー。剣使いは他にめっちゃいるので譲ってあげたようですね。

 

スキル

◆異形兵リベンジ

異形兵が相手のとき、受けたダメージを一定量反射する。

外伝はシリーズで初めて、ゾンビやマミーといった『魔物』が登場した作品です。

他にもワールドマップでの無限稼ぎが出来たり、どちらかというとRPGに寄せて作られていました。

そんなわけで、魔物退治的な意味を籠めて『異形兵リベンジ』というスキルになったのかも?

 

◆共鳴の黒魔法

魔法攻撃を行う際、HPを1消費して威力を上げる。

『外伝・エコーズ』はシリーズの中でも特殊な仕様が多く、『風花雪月』のように習得した魔法がリスト化されるというのもその一つです。

ただし、MPやら使用回数やらが無い代わりに、なんと魔法を使う時には「自分のHPを削って使用する」という仕様がありました。

この効果で死ぬことはないものの(魔法を使ってHPが0になる状況なら攻撃をストップする)、強力な魔法ほどゴリゴリHPが削れるのでまさに諸刃の剣でした。

前述のライナロックは一発ごとにHPが10も削れるので、消費が1で許されるエンゲージはだいぶ優しくなっていますね。

 

◆大好物

お弁当を使用するとエンゲージカウントが満タンになる。

『エコーズ』ではリメイク後の新要素として『食べ物』という分類のアイテムが登場しました。

何か食べることでHPを回復できるほか、連戦による疲労を回復することも出来ます。(※連続して戦っていると疲れて最大HPが下がっちゃったりする)

キャラクターごとに大好物・好物・普通・苦手が設定されており、好物を食べると効果がアップすることも。ちなみにセリカの大好物は『甘味』と『珍味』。意外と青カビチーズやニンニクなどが好きだったりします。

『エコーズ』では元々料理システムのようなものを入れようとして途中で止めたのか、「明らかにこれは食べ物というより素材では?」みたいなものでも、そのまま食べてしまいます。

中でも『小麦粉』をそのまま食べるのはインパクトがデカいので今でもネタとして語られがち。バレンシア人だから出来る芸当なので、地球人はやめておきましょう。

 

 

シグルド

出典:聖戦の系譜SFC

ユグドラル大陸という新たな大陸での動乱を描いた、『聖戦』における前半戦の主人公。

『聖戦』は親子二世代に渡る大河ドラマのような長い戦いが特徴となっていて、シグルドはいわゆる『親世代』の主人公です。後半戦は彼の息子セリスが主人公を引き継ぎます。

シグルドが道半ばで悲劇的な死を迎えて、ユグドラル平定の悲願はセリスへと託される……というストーリーなため、FE主人公では唯一シナリオ中に死んでしまいます。

苦境を耐え抜いて進んで来たのにかなり報われない死に方をするため、よくRPG不幸主人公としてオルステッドDQ5の主人公などと共に名前が挙げられたりしますね。

シグルドは赤ん坊のセリスを残して死んでしまったので「子を残して逝くことの思いはよく分かる」というのは自身の体験談でしょう。ルミエルの言伝をシグルドが受け取ったというのはそういう意図だと思われます。

『聖騎士』はシグルドの称号。『聖騎士誕生』という序章のタイトルともなっています。

 

エンゲージ技

◆オーバードライブ

直線状を移動しながら攻撃し、連なった敵全てにダメージを与える。

走りながら剣や槍から極太ビームを放つシグルドの必殺技。いや、知らん……何それ……怖……。

それっぽい元ネタは特に無いです。あのビームなんなん?

 

◆迅走

エンゲージ中は移動が大きく上がる。

『聖戦』はマップが他シリーズに比べて非常に広く(※1章が他の3~4章分ある)個々のユニットの移動距離もかなり長めです。

シグルドは最初から『ロードナイト』という上級職に就いていて、騎馬に乗って広いマップを駆け回るというとても頼りになる主人公でした。

スマホゲーのヒーローズでも、もの凄い距離を移動して環境をぶっ壊したことがあります。

そんなわけでシグルド=騎馬=超移動というイメージが定着したのかもしれません。

 

武器

◆ナイトキラー

騎馬特効の槍。命中率が若干不安。

『聖戦』では同じ武器を使い込んでいると武器に★マーク(※撃墜数)が貯まっていき、これが★50を超えると『必殺の一撃』が発動するようになります。

そして『聖戦』における『特効』はこの『必殺の一撃』が100%発動するようになる、というもの。特効かつ必殺、みたいなことは発生しません。

なので基本的には強い武器を使い続けて★を貯めた方が良く、ナイトキラーのような特効武器はあんまり出番が無かったりします。

そしてシグルドは序章で軽くて強いぎんの剣が手に入るので、普通はこればっかり使うことになると思います。

ロードナイトは一応槍も使えるけれど、シグルドで槍を使ったことがある人って少数派ではないでしょうか。槍使いの主人公が少ないので、エンゲージでは槍担当にされたって感じだと思います。

 

◆ゆうしゃのやり

自分から攻撃したとき、2回攻撃になる槍。

シグルドの親友であり、義理の弟でもあるキュアン。彼が彼の部下である槍騎士フィンに贈った槍がこのゆうしゃのやりです。

原作では攻めだけでなく受けでも2回攻撃になるというのに、普通に威力も命中も高いというかなり強力な武器でした。

スピンオフの『トラキア776』ではフィンの専用武器としても登場するのですが……シグルドが持てないこともない。

持てないこともないのですが、これを取り上げられたフィン及び他の槍の専門家はかなり悲惨なことになります。シグルドは強いんだからぎんの剣だけで我慢してもろて……。

ちなみに『聖戦』の剣は『○○の剣』と漢字表記なのですが、槍や斧は全部『○○のやり』『○○のおの』とひらがな表記です。使える漢字の問題?

 

◆ティルフィング

威力の高い剣。魔防+5。

シグルドのご先祖様、聖戦士バルドが使っていた聖剣。『聖戦』における十二の神器の一つ。

ファルシオンなどのような竜特効とかは無いものの、原作では技+10、速さ+10、魔防+20というとんでもない補正が得られます。

そのおかげで魔法に対しても強引に当たりに行けるのがシグルド及び息子のセリスの特徴。エンゲージはそれを反映しての魔防補正だと思われます。

しかし、手に入るのが親世代・子世代どちらとも遅いのが玉に瑕。特に子世代は始めの方から神器をブンブン振り回す仲間が多いので余計に……。

シグルドが手に入れる時は壊れた剣の状態なので、多額の修理費で直さないと使えません。直さずにクリアしちゃったというプレイヤーもいるのでは?

 

スキル

◆再移動

行動の後に特定の距離だけ移動が出来る。

『聖戦』はこの再移動というものが初めて実装されたシリーズです。

エンゲージのものとは違い「余った移動距離の分だけ移動が出来る」というのが『聖戦』の……っていうか、従来の再移動。エンゲージが特殊。

これは騎馬及び飛行という、何かに騎乗しているユニットの特権でした。(※『ナイトリング』という指輪を装備すれば歩兵でも再移動できます。一個しかないけど)

この再移動が強力だったのと、前述のマップの広さも相まって「聖戦は騎馬ゲー」と揶揄されることが多いです。チンタラ歩いていると全然追いつけない。

 

◆助走

攻撃前に移動した距離に応じて、攻撃力が上がる。

FEの産みの親が作った『ベルウィックサーガ』というゲームの槍に似たような仕様があり、騎馬兵が槍を持って突っ走ると大ダメージを出しやすいです。

FEでは最近ヒーローズで『激突』という似た感じのスキルが登場しました。コンシューマーで出たのはエンゲージが初めてかも?

ちなみに、激突というスキルを初めて持って来たのはシグルドの息子セリスです。そこも意識してのことかは分かりませんけど。

 

◆猛進

フリーズ状態にならない。

フリーズに苦しめられるのが丁度シグルドが抜けた時期だったと思うので、オイ!ってなった覚えのあるスキル。その後は存在を忘れるくらい影が薄かったような気がします。

これも特に元ネタは無いスキル。機動力を落とされて役割を殺されずに済むって意味と、単純にシグルドをこれ以上強くしないように調整として持たされたスキルだと思います。

 

その他

◆「この愛が罪だと言うのなら……」

シグルドとエンゲージ中に敵を倒すと発生する台詞。

元ネタはシグルドが一目惚れしたディアドラに言った、プロポーズ?の一節です。

ディアドラの方もシグルドに一目惚れをしたのだけれど、二人が結ばれると不幸なことが起こるという予言があった。その予言を信じてディアドラは泣く泣くシグルドから離れようとする。

それに対してシグルドは力強く「神よ、この愛が罪だと言うのなら、罰は私一人に与えよ!」的なことを言います。(※結構長いので全文知りたい方は調べてみて下さい)

実際に、この二人が結ばれたことで? ユグドラルには悲劇が起こるし暗黒神も復活しちゃったりするわけなのですが……。

これ、実は結構レアな台詞なので通常攻略で見るのには一工夫必要だったりします。「聖戦やってたけど、こんな台詞は聞いた覚えないぞ?」という方もいるかもしれませんね。

自分は「エンゲージ中に敵を倒すと紋章士に関連した台詞を喋る」って仕様に途中まで気付かなくて、シグルドとエンゲージしていたアルフレッドが度々この台詞を喋っていたので、え……?君、シスコンとかだったりするの……?って勘違いしていました。

 

 

リーフ

出典:トラキア776SFC)、聖戦の系譜SFC

前述のシグルドの妹であるエスリンの息子、それがリーフ。つまり『聖戦』子世代編主人公のセリスとは従兄弟にあたるキャラクターです。

初登場はセリスと同じく『聖戦』の子世代編なのですが、次作の『トラキア776』はリーフを主人公としたスピンオフ作品として作られました。

トラキア』は『聖戦』でリーフがセリスと合流する前に起きていた物語……という内容なのですが、途中から辻褄が合わなくなるパラレルワールド展開になったりしています。

リーフが主人公として登場したのは『トラキア』なのですが、『聖戦』にも登場しているので、エンゲージのリーフはこの二つの作品を混ぜ合わせたような性能になっています。

トラキア』はリーフの冠する名としては変なので、『系譜の紋章士』となったのだと思います。『賢王』はトラキアを統一し、即位したリーフの称号です。

 

エンゲージ技

◆テトラトリック

剣、槍、斧、弓による四連続攻撃。(※剣は魔法判定)

トラキア』のリーフは剣しか使えないのですが、『聖戦』では剣槍斧弓と魔法に杖まで使える『マスターナイト』という超強い上級職になれます。

そんなわけでマスターナイトの凄まじい器用さに着目して、エンゲージのリーフは色んな武器を担当しているわけですね。

剣が魔法判定なのは後述の『ひかりの剣』による攻撃であるからだと思われます。

『トリック』という部分は、『覚醒』でリーフが『トリックスター』というクラスになっていたのが元ネタかも? 隠密だとアンナさんのようにお金を強奪できるのもそれっぽい。

 

◆即応

攻撃された時、自動で有利な武器に持ち替える。三すくみを一人でカバーできるリーフと相性が良い。ただ、斧相手だとひかりの剣を優先しちゃうせいで、逆にダメージが落ちたりすることも。

ベルサガには似たようなのがあったけど……FEにあったっけ?

勝手に武器が持ち替わるというのは便利なように見えて、本来起こらなかったやっつけ負けが起こったりすることもあるため、プレイヤー側に搭載するのは難しい機能だったりします。

エンゲージ中限定という、一種のON/OFFがあるからこそ実装できたものだと考えられますね。

 

武器

◆キラーアクス

必殺率の高い斧。

斧担当が少ないせいか、いきなり斧を持たされたリーフ。

キラーアクスは『トラキア』にはあるけれど『聖戦』にはない。そして『トラキア』のリーフは剣しか持てないので……。ちぐはぐだぁ。

キラーアクスはトラキアの斧の中ではまともな命中率を誇る優秀な武器……ですが、あんまり使った覚えがありません。

ちょっと気になって攻略本を読み直してみたら、わざわざ買わない限りは全部で5~6本しか手に入らないっぽいです。なるほど、レアものだ。

 

◆マスターランス

自分から攻撃したとき、2回攻撃になる上に射程も1~2という『勇者の手槍』。

原作では相手から攻撃された時も2回攻撃になるので超強力。これの斧版であるマスターアクスも存在します。

しかし、その代償なのかめっちゃ重いし命中も劣悪。技と速さが高いユニットでなければ上手く扱えないという、まさに達人用の武器。

いくらなんでも強力すぎたのか、マスターランスとマスターアクスは以後の作品ではほとんど登場しない幻の武器と化しています。

今作ではエンゲージ中のみという縛りのお陰で(?)久々に出演できました。良かったね!

でもエンゲージだと劣悪な命中と重さをそのままに、威力まで落とされている可哀想な武器になっています……。そんな……。

 

◆ひかりの剣

威力、必殺が高い魔法剣。幸運+10。

ひかりの剣は光魔法ライトニングで攻撃することが出来る魔法の剣です。

『聖戦』ではリーフの母エスリンがディアドラから譲り受けたもので、順当にいけばそのままリーフに引き継がれることになります。

一方でエスリン&リーフの専用武器というわけではなく、かなり性能の良い剣なので人によっては別なユニットに渡っているということも……。

トラキア』では母親の形見ということで晴れてリーフ専用になり、使うとHPが全回復する効果が増えたり、装備中は運が+10もされるようになったりと、更に性能が上がりました。やったね。

聖戦・トラキアの光魔法ライトニングは謎の三角形がグルグル回転するという不思議なエフェクト。その上、妙に長ったらしいので印象に残っている人は多いはず。

 

スキル

◆体格アップ

冒頭でも触れたように、元ネタを知っているとクスッとくるポイント。

トラキア』はシリーズで初めて『体格』が導入されたのですが、エンゲージとは異なり武器の重さを軽減するためだけでなく、『自分より体格の小さい相手を捕まえられる』というとんでもなく野蛮なシステムがありました。

捕まえた相手からは持っている武器やアイテムを全て奪い取ることが出来ます。こうやって物資を奪うこと前提で作られているため、トラキアは物価が異常に高いです。買い物なんてしてられない。

そんなわけでトラキアで最重要とも言って良いステータスが『体格』なのです。トラキア代表のリーフが体格アップ担当にされたのは間違いなくそういうことでしょう。

ちなみに、リーフ自身の体格は別にそんなに伸びるわけではありません。

 

短剣術

前述の通り、覚醒でリーフがトリックスター(シーフの上位職)というクラスだったからでしょうか?

と言っても覚醒には短剣というカテゴリが無いので、シーフもトリックスターも普通の剣を使いますが。

それと、『トラキア』でのリーフ軍は強盗団だの盗賊団だの言われるほど捕獲に勤しむことになるため、リーフにシーフのイメージが付いているのもありそうです。

 

◆急所ずらし

三すくみで勝っているなら受けるダメージが減る。即応との相性が抜群。

シリーズお馴染みの三すくみの初登場は『聖戦』で、この頃は有利だと命中と回避が20%も上がるという強力な補正となっていました。

一方で『トラキア』はこの逆で、相性有利でも命中が5%上がるだけという、全くありがたみが感じられない要素に成り下がっています。すごいシーソー調整ですね。

そんなわけでこれは聖戦のものを意識した……というか、単にリーフにウェポンマスター的なイメージを持たせるためのものだと思われます。

 

待ち伏せ

HPが少ないときに攻撃されると、先制攻撃を行う。

トラキア』の待ち伏せはHPの残量に関係なく、必ず自分が先手になるという強力なスキルでした。

スキル書のようなものでリーフも習得できる……のですが、もっと相性が良いユニットがいるのでリーフに使うことは稀。

トラキアのリーフは剣しか持てないので、マスタースピアやマスターアクスで待ち伏せ地雷なんてことも出来ないし……。

『聖戦』ではスキル書とかが無く、リーフは覚えるスキルが決まっているため、どうあがいてもリーフが待ち伏せを使うことは出来ません。

 

その他

◆「この日を待ち望んでいたんだ」

リーフとエンゲージ中に敵を倒すと発生する台詞。

元ネタは『聖戦』で、両親を殺した仇である竜騎士トラバントと戦う際にリーフが発する台詞。

ここに「貴様をこの手で殺すことだけを夢見て、私は生きてきたのだ!!」という力強い台詞が続きます。

両親を殺され、姉を奪われ、祖国を追われたリーフにとってはまさに『待ち望んでいた時』と言えるでしょう。

 

◆豊富な素質

リーフからは剣、槍、斧、弓、短剣、杖という非常に多くの素質を習得することが出来ます。

前述の通り、マスターナイトは剣槍斧弓杖魔法が使えるので、それを反映したものでしょう。

原作にない体術は流石に習得できず(短剣も原作にないけど)、魔法もセリカミカヤに譲っています。

マスターナイトは魔法も使えるとは言え、リーフ自身の魔力は大したことがないので、あんまり得意ではないということかもしれませんね。

 

 

ロイ

出典:封印の剣GBA

GBAシリーズ第一弾の主人公を務める少年。ここからFEの生みの親である加賀さんという方が開発チームから抜けているため、シリーズの大きな転換点とも言えます。今にも続いている『支援会話』システムなどもこの作品から登場しました。

『封印』はエレブ大陸での動乱を描いた作品で、ロイはリキア同盟という貴族諸侯の集まりの一つである、フェレ侯爵家の長子。

病床の父エリウッドに代わりリキア同盟軍を率いて、エレブの動乱を終わらせるために戦いました。

『封印』は原点回帰をテーマとしているのか、『暗黒竜』や『紋章』をオマージュしている要素などが多かったりします。

加えてマルスとセットでスマブラに出演していることもあって、未プレイの人からは「ロイっていうのはマルスの2Pカラー?」「ルイージみたいなもん?」なんて思われたりすることも少なくないですね。原作ではロイとマルスに特に繋がりはありません。

『若き獅子』はロイの称号。15歳という若さにして、同盟軍を纏めて率いた功績からそう呼ばれたりします。(※マルス、リーフ、リンなんかも15~16歳らしいのでロイが特別若いってわけではないんですが)

 

エンゲージ技

◆獅子紅蓮焔舞

前方3マスを攻撃し、炎上させて敵の進軍を阻止する。攻撃対象がいないと燃やせないので、進軍阻止目的には使いにくいかも。

ロイが封印の剣を振るうと発生していた爆炎。スマブラでブンブン振っていましたが、ちゃんとした名前が付いたのは初めて?

原作ではこういった範囲攻撃とかはなく、炎上させたりすることも無いです。

 

◆超越

エンゲージ中はレベルが+5される。全部ステータスが伸びる、シンプルに強力なスキル。

原作のロイはクラスチェンジすると『マスターロード』という上級クラスになります。このクラスがなんか特別で、ステータスの上限値が全て下級の+5となっているから……というのは流石にこじつけ臭い?

開発段階では、ロイはマルスと同じくクラスチェンジが無い予定だったものの、急遽マスターロードが追加されることになったという噂話があります。

そんなわけで、ロイは既存の器を『超越』した主人公だから……というのもこじつけ臭いですね。うん。

 

武器

◆ランスバスター

三すくみが逆転し、槍に強く、斧に弱くなる剣。

このような特性を持つ三すくみ逆転武器を『バスター系』と呼び、『封印』がシリーズ初登場でした。その後の作品でもあったりなかったりします。

原作でもロイはずっと剣しか使えないため、槍使いの相手が苦手です。そのためこのランスバスターをロイに持たせておくのは結構アリ。

最初にロイを装備するディアマンドとの相性を考えて、これを持たされたっていうのが大きそうですが。

 

◆ドラゴンキラー

竜特効の剣。

『封印』はファルシオンが登場しない作品なので、ファルシオン劣化コピーというわけではありません。どういった原理で竜特効なのかは不明。

『封印』は原点回帰ということもあって、『暗黒竜』や『紋章』のような「人と竜の戦い」を主題としているため、中盤からは竜が雑魚敵としても登場するようになります。

神器などを除くと竜に特効を突ける武器はこれくらい。神器を使わないなら硬い竜の装甲を打ち破れる数少ない切り札です。

まぁ、『封印』の竜のブレスは射程が1しかないため、魔法で離れて焼くのが一番だったりしますけど……。

「人と竜の戦い」がテーマである『封印』、ひいてはロイが持って来た武器としてはぴったりだと思います。でも異形竜に刺さらないのは何とかしてほしい……。

 

封印の剣

威力・命中・必殺すべてが高く、間接攻撃も可能な剣。守備・魔防+5。

同作のタイトルにもなっている、ロイ専用の神器。伝説の英雄ハルトムートが魔竜を封印するために使った剣。

これを使ってラスボスである魔竜にトドメを刺すと、哀しき魔竜を救うベストエンドが見られます。といっても封印の剣を使わずに倒す方が難しいので、特に意識せずとも見られるはず。

それもそのはず、この封印の剣はロイが全く育っていない場合でもラスボスと戦えるようにとんでもなく性能が盛られています。耐久が20と非常に少ないことだけが唯一の欠点。

射程1-2という魔法剣と同じ射程なのですが、封印の剣は間接攻撃でも物理判定になるという仕様があります。エンゲージでも魔法剣っぽいのに魔法剣扱いになっていないのはそのためですね。

ロイは本来レイピア使いなので、戦闘モーションは基本的に細剣を突き刺すものなのですが、封印の剣を使った時だけ専用のモーションに代わります。これがすごくカッコイイ。

この封印の剣で間接攻撃をすると、前述したような爆炎が発生します。多分これが獅子紅蓮焔舞。エンゲージだと汎用ファイヤーボールみたいになっちゃってて寂しい。

ちなみに、『封印』を別視点?で描いた『覇者の剣』という漫画作品では、「竜を凍らせて封印する剣」として描写されていました。まさかの氷属性。

 

スキル

◆力アップ、剣術・剛

ロイといえば力とパワー。炎と雄叫び。イイイイイイヤッ!!ハッ!!トォオリャーッ!!

……全然そんなことはないです。原作のロイはむしろ穏やかで冷静沈着、頭の良さはシリーズ主人公随一とも言える智将です。

何故ロイにそんなパワーファイターなイメージが付いたかというと、原作が発売される前にスマブラDXに参戦したという経歴によるものでしょう。

開発段階でのロイのコンセプトを元にファイターを作り、マルスとの差別化も考えて……やたらと叫んで炎を放つパワーファイターになったんだとか。

そんなわけで「スマブラのロイは原作のロイとは別物」という主張もある一方で、近年では逆輸入のような形でスマブラの要素も取り入れたロイが他作品に出張していることがあります。

エンゲージもそんな感じで、「スマブラの要素も合わせたロイ」として力アップなどを担当しているのではないでしょうか。

 

◆踏ん張り

死亡する攻撃もHP1で耐える。

いわゆる食いしばりやら、ガッツやら。原作にそんな要素はないです。

 

◆踏み込み

2マス離れた相手に近付いて攻撃が出来る。

これも原作にそんな要素はないです。君、ないものばっかり持って来てるね?

『封印』にはスキルとかそういう要素がなかったので、仕方ないっちゃ仕方ないけど……。

 

 

リン

出典:烈火の剣GBA

GBAシリーズの二作目。時代設定としては『封印』よりも前の話で、『烈火』の時点ではロイはまだ産まれていません。

『烈火』はエレブ大陸で起こった、歴史に残らない戦いを描いたお話。ロイの父エリウッドヘクトル、そしてリンという三人の主人公が活躍しました。

リンは物語序盤での主人公。中盤からエリウッド(orヘクトル)にメイン主人公が交代して、本格的な話が始まるという構成になっています。

『草原の公女』はリンの称号。サカ草原の民であり、キアランという公爵家の娘でもある彼女を指しています。

公女としての本名は『リンディス』なのですが、彼女自身はサカでの暮らしが長く、部族の仲間からは『リン』と呼ばれていたのでこちらを自分の名前としています。「リンって呼んで」というのはそういう意味ですね。

チョイ役として登場したエリウッドヘクトルと異なり、リン自身は『封印』には出て来ません。

 

エンゲージ技

◆流星群

弓による射程10、威力30%の5回連続攻撃。

FEシリーズにおいて『流星』とは5回攻撃のことを指します。作品によってぶっ壊れレベルで強かったり、存在価値が無いレベルで弱かったりとブレ幅が凄い技。

原作でリンが流星を使っていたわけではないですが、素早い動きの剣士というイメージから担当することになったのかもしれません。

 

◆残像

チェインアタックに参加する、囮にもなる分身を四体召喚する。

これも原作でそういった技があるわけではありませんが、素早い剣士というイメージから?

あと、原作のリンのモーションは必殺時に分身しまくったりもするので、残像と言えるっちゃ言える。

 

武器

◆キラーボウ

必殺の高い弓。飛行特効。

リンは最初は剣しか使えませんが、クラスチェンジすることで『ブレイドロード』という上級職になります。

これが弓も使えるソードマスターという感じのクラスなため、剣士ばっかりになっちゃうのを避けるためにリンは弓担当となったのだと思われます。

原作でリン専用の弓というものは特に無いのですが、技の高さを表現するためにキラーボウを持たされたのかも?

それなら短弓とか長弓の方がサカの民っぽい感じ出せたと思いますが……。短弓じゃ弱いか……。

 

◆マーニ・カティ

必殺率の高い剣。騎馬・重装特効。

リン編の序盤で手に入る、リン専用の刀。騎馬・重装特効のレイピア系でありながら、レイピアよりも威力と必殺が盛られています。リンの強さを支えてくれる大事な武器。

地味にリン編で使い切ってもエリウッド編(ヘクトル編)では新品を持ってくるという仕様があり、リン編ではケチらず使った方が良かったり。

この刀の片割れとして『ソール・カティ』というリン専用の神器みたいなのも最後に手に入るんですが……これがリンが使うにしては重すぎる微妙な刀。おまけに設定ミスのせいで、戦闘モーションが汎用のものになっちゃってるという不具合まであります。

弓にフォーカスを当てたことで、リンが使う剣はマーニ・カティのみ。ソール・カティはあえなくリストラに……。

 

◆ミュルグレ

威力の高い弓。竜・飛行特効。速さ+5。

『封印』で登場する神将器の一つ。疾風の弓という異名があり、エンゲージのリン外伝のタイトルはここから。

サカの神将、弓騎兵ハノンが使っていた弓。『烈火』では登場していないのですが、同じサカの民ということでリンが持って来たのかも。ヒーローズではよくリンが持ち込んでいます。

神将器というのは人が竜を討ち滅ぼすために使った八つの武器で、全部に竜特効があります。そんなわけでこのミュルグレもしっかり竜特効。

しかし、原作では弓なのに飛行特効は無いという変な仕様がありました。そこは再現されていませんが、恐らくただの設定ミスなので当然かもしれません。

(※ミュルグレ入手以降は飛行・竜判定のドラゴンナイト系しか敵に出て来なくなるので、飛行特効が無くてもあんまり問題はありません)

 

スキル

◆速さの吸収

自分から攻撃して敵を倒すごとに速さが+2(最大+10で、マップ終了時まで持続)。

高速剣士ということで、速さ担当キャラとなったリン。

意外と力も伸びるマルス、本来バランス型なのに力担当にされているロイと比べると、原作でもリンはイメージ通りに技と速さがガンガン伸びていきます。

『○○の吸収』は『if』が初出? 確かDLC専用のスキルだったので、『if』やってても見た覚えがないって人もいるかも。

 

◆攻め立て

相手より速さが大きく上回っている時、自分の追撃を続けて行うスキル。

反撃を受けずに連続攻撃で仕留めることが出来る上、条件を満たせば確率ではなく確定発動になるのが嬉しい。

元ネタの初出は多分ヒーローズ。こちらは自分のHPが一定以下になっているという条件で発動でした。リンの性能に合わせて調整されたのだと思われます。

ヒーローズ初期から登場していたリンの専用武器に、この攻め立てと同じ効果が内蔵されていたというのも関係しているのかも。

 

 

【リンク】

その1:マルス(暗黒竜)~リン(烈火)

(今ココ)

その2:エイリーク(聖魔)~ベレト(風花)

【FEエンゲージ】十二の紋章士の元ネタなど その2 - ぱぴえもんランド

その3:DLCの紋章士