「白血病って何? 血が白くなるの?」
「甘いものを食べまくると糖尿病になっちゃうの?」
「血圧が高いと何か悪いの?」
日常会話で耳にしたり本を読んでいたら目にしたりすることはあれど、実際に罹ったことが無ければ特に調べることも無いであろう病気の名前。
今回はそんな病気たちを纏めてゆる~く紹介します。
勉強のために学ぶページというより、(日常会話とか文章とかに出てくる)病名の基礎知識集とか豆知識集とかそんな感じのものだと思って、肩の力を抜いて読んで下さい。
※注意
あくまでゆる~くなのでこれが絶対正しいとは思わないようにして下さい。へ~そうなのか~くらいの心持ちで読んで下さい。
ややこしい表現を避けるためにあえて簡略化・言い換えをしている箇所があります。詳しい方が見たらブチギレてしまうかもしれませんので、詳しい方は見ない方がいいかもしれません。(いい加減なことを書いているわけではないです)
病気の治療を手助けするようなページではないです。困っていることがあれば病院や薬局で相談しましょう。
病名の知名度調査にはこちらのアンケートを使わせていただきました。
回答にご協力下さった方ありがとうございます。
その1は「知名度がそこそこ高い病気」について紹介していきます。
それなりに知っている/ちょっと知っているという回答が多く、名前だけは聞いたことがある/知らないという回答が比較的少なかったものです。
要するにメジャーなやつ。貧血なんかは患ったことのある人も多いことでしょう。
続きから紹介していきます。
感染症
細菌やウイルスが身体の中でめちゃくちゃに増えまくって悪さをする病気を全てひっくるめて『感染症』と言います。いわゆる『かぜ』なんかも感染症の一つ。
体内で増えまくった菌やウイルスたちは、更に増えるために咳やくしゃみに乗ってどんどん広がっていきます。これを防ぐためにマスクをしたり手洗いうがいが重要なわけですね。
・菌とウイルスって何が違うの?
細菌もウイルスも目に見えないくらい小さな『微生物』なのですが、ウイルスは細菌よりも1/50くらい小さいというのが大きな違いです。
ウイルスはそれほど小さいのでとてもシンプルな仕組みをしています。そのせいでターゲットに出来るような特徴的な部分が少なく、またコロコロと形を変えることが出来るため、ウイルスを退治する薬というものは創るのが難しいのです。
細菌は水と栄養を食べて自分の分身をどんどん産んで増やします。人間の身体の中でなくとも増えることが出来ます。食べ物が腐ったりするのは、食べ物の中で細菌がめちゃくちゃに増えてしまうせいですね。
これに対してウイルスは、自分の設計図を人間の細胞の中に仕込み、自分の代わりにどんどん増やしてもらう寄生戦法で自分の分身を増やしていきます。
ウイルスは細菌と違って、人間に寄生(感染)しないと増えないという違いもあります。
生物学では水も栄養も食べないやつを『生物』とは呼ばないと定義されています。なのでウイルスは生物ではないと言われています。
ただし、ウイルスは『生物』ではないけど超ちっさいから『微生物』ではあるんだそうです。うーん、ややこしい。
・ワクチンって何なの?
ワクチンはウイルスを退治する薬ではありません。ウイルスを退治する薬は別にあります。
ワクチンは体内に入ると「こいつが今流行りのウイルスですよー」と指名手配書みたいなのものをバラまきます。
その手配書を受け取った身体の細胞たちは、実際に対象のウイルスがやって来た時に素早く退治することが出来るようになるわけです。
要するに身体の防御力を上げておくことができるパワーアップアイテムというわけですね。
ワクチンを接種して熱が出たりするのは、手配書を受け取った細胞たちが防災訓練のようなことを始めるからです。
その訓練が激しすぎるせいで身体に負担を掛けてしまい、熱が出たり関節が痛んだりとかそういう症状が起こってしまうことがあるわけです。
このことを『副作用』ではなく『副反応』と呼ぶのは、『副作用』は薬を使用したことによる良くない反応のことを指すためです。ワクチンで熱が出るのはある意味自爆のようなものなので『副反応』と呼んで使い分けようね、ということ。
・抗生物質って何?
抗生物質とはカビや細菌などの微生物から創られた、菌を退治する薬です。
青カビから創られた『ペニシリン』なんかは世界初の抗生物質として有名だと思います。
菌を退治する薬を『抗菌薬』と呼び、抗生物質もこの仲間に含まれます。
ただし、抗菌薬の中には人工的に創った薬(微生物から創っていない)も含まれるため、抗菌薬と抗生物質はイコールで結ばれません。
『抗菌薬』と呼んだ方が全部に対応出来るのですが『抗生物質』という言葉が定着しているのは、ペニシリンのイメージがすごく大きいからなのかもしれません。
最初に述べたように細菌とウイルスは別物であり、菌を退治する薬(抗菌薬)とウイルスを退治する薬(抗ウイルス薬)もまた別物です。
例えば、ウイルスが増えているところに抗菌薬を使ってもウイルスを退治することは出来ません。
しかし、病院ではしばしば風邪(※主にウイルスが原因)に対して抗菌薬(抗生物質)が処方されることがあります。
これは風邪のウイルスを叩くわけではなく、弱ったところに便乗してくる細菌どもをあらかじめやっつけておこうという意味で処方されていることが多いです。
前述したように抗ウイルス薬は創るのが難しいので、風邪ウイルスを退治する薬っていうのはまだ無いんですよね。
アレルギー疾患(花粉症など)
人間の身体には、入ってきた異物を退治する『免疫(めんえき)』という機能があります。
『アレルギー』というのは、この免疫が過剰に働きすぎたせいで身体にもダメージを与えてしまう、言うなれば自爆のような病気です。
例えばスギ花粉が身体に入って、それを追い出そうとくしゃみや鼻水が止まらなくなる『花粉症』は典型的なアレルギー疾患の一つです。
この場合スギ花粉が引き金となっているので、スギ花粉は花粉症にとっての『アレルゲン』と呼ばれています。
・色々なアレルギー
人によっては卵や小麦、えびやかになどの特定の食品を食べると体調が悪くなることがあります。いわゆる『食物アレルギー』と呼ばれるもの。
食物アレルギーも花粉症などと同じで、原因の食べ物(アレルゲン)に対して免疫が過剰に働いてしまい、身体がダメージを受けてしまうのです。
アレルゲンは口や鼻からだけでなく皮膚から体内に入ることもあるため、触っただけでもアレルギーが生じることがあります。
例としてはゴム手袋に触っただけでダメージを受ける『ラテックスアレルギー』なんかがありますね。
・アナフィラキシーショックって何? 蜂に刺されるとマズいの?
アレルギーの症状は咳が止まらなくなったり皮膚が痒くなったりと様々ですが、時に血液が巡らなくなったり呼吸困難を起こしたりして、とても危険な状態になることがあります。これを『アナフィラキシーショック』と呼びます。
HUNTER×HUNTERでクラピカが「蜂に二回刺されると起こる」と説明していたので誤解している方もいるかもしれませんが、アナフィラキシーショックは蜂の毒だけでなく食物アレルギーなど様々なアレルギーで起こり得る症状です。
予防接種などでも起こることがあるので、接種が終わった後に15分くらいは病院に残ってもらうように言われるのは、もしショックが起こった場合にすぐに対応できるようにするためです。
・免疫は悪いやつなの?
免疫の頑張り過ぎがこのようなアレルギー疾患を起こしているわけですが、決して免疫は悪者ではありません。
例えば免疫の力が弱いと、細菌やウイルスを退治できないので簡単に風邪などの感染症に罹ってしまいます。
アレルギーの治療薬の中には免疫を抑える薬がありますが、それを使っている間は感染症に罹りやすくなるので、うがい手洗いなどの予防がより重要になってきます。
気管支ぜん息
『ぜん息』のほとんどは、上で紹介した『アレルギー疾患』の一種です。
ダニや花粉などのアレルゲンに反応して喉の筋肉が縮こまってしまい、気道が狭くなることで呼吸が辛くなる発作が起きる病気です。
ちなみに、ぜん息は『喘息』と書きますが『喘』という漢字が常用漢字ではないので『ぜん息』と記されることが多いです。
公用文書とかマスメディアとかに関わる人でなければ、気にせず漢字で表記しても問題ないと思います。
・ぜん息の人は肺が弱いの?
ぜん息は肺ではなく気道(喉)の病気です。肺自体が悪いわけではありません。
例えるなら細いストローを使って息を吸ったり吐いたりしているような状態です。
空気の通り道が細いので呼吸が辛いというわけですね。
一方でタバコを吸い続けることで肺が壊れていく病気もあります。
その症状がぜん息と似ているので、咳をしている=肺が弱いというイメージが定着したのかもしれません。
ぜん息の人がタバコの煙や排気ガスなどを吸うと発作が生じてしまうのは、それらの煙に大量の化学物質が含まれているからと言われています。
大量の化学物質の中にはアレルゲンとなるものが含まれていることが多いので、それによってアレルギー反応が起きているわけです。
そんなわけで、ぜん息の人はなるべく空気が綺麗なところにいないと辛くなるわけですね。
・ぜん息の人がなんか粉みたいなのを吸ってるのは何故?
ぜん息の人は上の画像のような器具を使ったことがあるかと思います。
器具にはいろいろ種類がありますが、あれには喉の痛みを抑えたり気道を広げてくれる粉が入っていて、吸い込むことで発作を抑えてくれます。
なぜ粉状になっているのかと言うと、粉なら喉に張り付いてくれるからです。錠剤だと胃腸で消化されて全身に広がります。喉だけに留まってくれません。
ただし、予防的に飲む錠剤などもあるため、ぜん息の薬が全て粉状になっているとは限りません。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスが原因で起こる『感染症』の一つです。基本的には上の感染症の欄に書かれている内容と同じです。
しばしば大流行を起こすため実際に罹った人も多く、知名度はかなり高い病気だと思います。
大きな影響力を持つ人を指す『インフルエンサー』とは語源が同じで、どちらも『影響』という意味を持ちます。
昔の人はインフルエンザの流行は何か寒気や星の流れなどの影響を受けているんじゃないか、と考えてインフルエンザという名前を付けたそうです。
・筋肉痛を起こしたりするのは何故?
インフルエンザウイルスは身体の中で増えまくり、全身で様々な症状を起こします。
気道や肺の細胞が破壊されて、咳が出たり呼吸が苦しくなったりします。
免疫がウイルスを追い出そうと奮闘しまくるので身体は高熱になり(会場が沸く)、熱のせいで筋肉が痛むというわけです。
症状が収まれば熱も下がり、筋肉痛も鎮まります。
・どうして冬に流行するの?
インフルエンザウイルスは冬だけでなく一年中存在するものの、冬は特にインフルエンザが活動しやすい条件が整っているので流行しやすいです。
湿気があるとウイルスはふよふよと漂うことが出来ずに落下していきます。逆に乾燥していればウイルスは空気中に漂いやすくなるため、感染しやすくなります。加湿が重要だと言われるのはこのためです。
また、寒くなると免疫の働きが弱まるため、ウイルスを退治しにくくなります。
これらの条件が揃って冬に大流行を起こすわけですね。つまり条件さえ揃えば冬で無くとも感染することがあるので、夏でも乾燥には注意が必要です。
・A型とかB型の違いって何?
A型はヒト以外の動物にも感染し、B型はヒトにしか感染しないという違いがあります。
一度A型に感染して耐性が出来てもB型の耐性がないせいで感染してしまうということもあるので、一度のシーズンに二回インフルエンザに感染することも起こり得ます。
ただし、症状や治療にはA型やB型でほとんど差が無いので、型を気にする必要はあまりないです。
ちなみにC型もあるのですが、こちらは子どもにしか感染せず症状もそんなに酷くならないので(ただの風邪と同レベル)マイナーな存在です。
貧血
血液のうち『赤血球』が足りなくなっている状態を『貧血』と呼びます。
赤血球は全身に酸素を送り届ける役目があるため、これが足りないと全身が酸欠状態になり具合が悪くなってしまいます。
特に脳に酸素が回らないと意識を保てなくなるので、貧血の人が倒れたりするのはそのせいです。
とても身近な病気の一つで、貧血になったことがあるという人は多いのではないでしょうか。
・鉄分が必要って言われるのはどうして?
「貧血気味の人は鉄分を摂れ、レバーを食べろ」なんて言葉はよく耳にすると思います。
赤血球は成長の際に色々な成分を必要とするのですが、その中でも重要なのが鉄分だからです。
実際にほとんどの貧血の原因が鉄分不足であるため、鉄分を補うと症状が良くなることが多いです。
レバーは鉄分が豊富ですが、他にも鉄分が摂れる食品やサプリはあるので自分に合ったものを選びましょう。
ただし、鉄分不足が原因ではない貧血もあるので(例えば腎臓が悪いと生じる貧血などがあります)必ずしも鉄分を摂れば解決するというわけではありません。
普段から鉄分を摂取するのはもちろん大切ですが、貧血の症状が重くて気になる人はとりあえず医師や薬剤師に相談してみるのが良いと思います。
高血圧
血液によって血管に掛かる圧力の強さを『血圧』と呼びます。この圧力が強い状態が『高血圧』です。
圧力が高くなる原因として、血液の量が多かったり、血管が細かったりするのが挙げられます。ホースをギュッと握って水の勢いを強くするイメージです。
ずっとホース(血管)を握り続けているようなものですから、そのせいで血管に負担が掛かって色々な悪いことが起こってしまうのがこの病気の特徴です。
・高血圧だと何が悪いの?
高血圧だからと言っても、いきなり目に見える体調不良が起こることはありません。
長期間じっくりと血管に負担が掛かり続けることで血管がじわじわと傷付き、様々な病気に繋がっていくのが高血圧の怖いところです。
例えば脳内出血なんかは、高血圧が原因で脳の血管が破れてしまって起こることが多いです。
凶悪な病気に繋がってしまう前に、血圧を下げるというのが何よりの予防です。要するにコンボの起点や初動を潰すようなもの。
それでも多くの人は「まだ何処も悪くなってないから治療しなくていいや」と高血圧のことを放っておいてしまうため、厄介な病気に繋がってから初めて後悔するなんてことも……。
そんなわけで気が付いたころには致命傷を負っていることすらある高血圧には『サイレントキラー』なんていう異名もついていたりします。恐ろしいですね。
・歳を取ると高血圧になるのは何で?
高血圧というとお年寄りの病気、という認識があると思います。
その認識の通り、高齢者(65歳以上)のうち高血圧の患者は実に6~7割を超えているといいます。
理由ははっきりとしていないのですが、血管や神経が老化して圧力に上手く対応出来ていないのではないかと考えられています。
老化に伴う高血圧はある種当然のことであり、若者と同じレベルまで血圧を下げるのは現実的ではありません。
ですが、高齢者平均よりも大きく上回っていたら治療した方が良いでしょう。
・減塩がしろって聞いたけどどうして?
体内の水分が多いと血液の量も多くなり、その結果血圧が上がります。
そして、体内の塩分が多いと水分も多くなります。水は塩と仲良しなので、塩が多い方に集まってしまうのです。(※浸透圧と言います)
つまり、塩分を摂りすぎると水分も身体に集まり、血液が増えて高血圧に繋がってしまうというわけです。
ただし、これはあくまで仮説で本当にそうなっているのかは分かっていません。
と言っても塩分を控えると血圧が下がったという例が多いので、高血圧では塩分を控えた方が良いと言うのは間違いないでしょう。
減塩の他にも高血圧では運動をして、減量をして、お酒を控えて、煙草を止めるのが推奨されていて……
でも、そんなの言われなくても分かっちゃいるんですよね。何も悪い症状なんか無いのにどうしてこんな辛くて厳しい生活をしないといけないのか、ってなっちゃいます。
それでも脳内出血とか起こって取り返しがつかなくなる前に、健康なうちに生活習慣を正すのがやっぱり一番なんだと思います。
・低血圧はいいの?
高血圧ばかり問題にしましたが、逆に低血圧はあまり問題にはなりません。血管にほとんど負担が掛からないからですね。
と言っても人によっては朝起きるのが辛かったり疲れやすかったり頭痛がしたりなどの症状が現れることがあります。気になるほどの症状があるなら病院で血圧を上げる薬を貰いましょう。
症状が無い、もしくは気にならない程度なのであれば低血圧は放っておいても問題ありません。
うつ病
『うつ病』は憂鬱な気分に支配され、何のやる気も起きなくなり、悲哀感から自殺を考えることも少なくない精神病です。
単に気分が落ち込むだけでなく、よく眠れなくなってずっと疲労感が残るという身体的な症状も現れます。
現代社会で知らない人はいないであろう有名な病気で、誰しもが罹り得る可能性を秘めています。
・うつ病って何が原因なの?
転職や転校といったライフスタイルが大きく変わる節目や、離婚や死別など大きく心が揺さぶられる出来事にストレスを感じて発症することが多いと言われています。
そのようなマイナスな出来事だけでなく、昇進などの一見プラスな出来事でもストレスが生じて発症する可能性があります。
神経質な人や几帳面な人が罹りやすいとされていますが、そうでない人は絶対発症しないという保障はありません。
うつ病の基準というのは難しいのですが、死んでしまいたいという憂鬱な気分が毎日(少なくとも二週間以上)継続している場合はうつ病の疑いがあります。
大きなミスをやらかすなどして死ぬほど落ち込むのは誰だってあることなので、そういう一時の気分の落ち込みはうつ病とは言いません。
うつ病を含めて精神病は「こころの病気」と言われますが、医学的には心という臓器は無いので、原因は恐らく脳であると考えられています。
脳のどこかしらに、何かしらの異常があり、憂鬱な気分になっているのがうつ病です。
すごいふわっとしているのは脳の病気は原因を調べるのが難しく、また個人差も大きいので未だに確実なことは言えないという感じです。
ただ、健康な人と比べてうつ病の人の脳に足りていない成分みたいなのは分かっているので、それを補ったら良くなるんじゃないかな? というのがうつ病の治療薬です。
・うつ病なのに元気そうな人を見たことあるけど……
例えば『躁(そう)』と呼ばれるテンションがハイになるような状態とうつ状態を繰り返すようなものもあるので、全てのうつ病を一緒くたにすることは出来ません。
また、先程も述べたように個人差が大きい病気なので一概に「うつ病患者はこうあるはずだ!」みたいなことは言えません。
あなたの前で無理をして取り繕っているのかもしれませんし、たまたま調子が良かっただけなのかもしれませんし、元気そうに見えて内心は落ち込んでいるのかもしれません。
統合失調症
『統合失調症』は精神病の一種です。うつ病と同じように、脳に何らかの原因があるのではないかと考えられています。
「自分は神に選ばれた人間だ」「自分は誰かに命を狙われている」などの幻覚や妄想に囚われて、人格が変わってしまうというのが特徴です。
幻覚や妄想に対して自分ではおかしいと気付けないため、周りの人の証言によって診断されることが多いです。
・うつ病とはどう違うの?
統合失調症は、根拠のない自信に溢れるいわゆる『ハイ』な状態と、何のやる気も無くなり無気力になる『ロー』な状態が同時に現れるのが特徴です。
幻覚や妄想のせいで頭の中の考えを纏めることが難しく、周りから見てしばしば意味不明で支離滅裂な言動を取ることがあります。
その特徴から昔は「精神分裂病」などと呼ばれていました。(蔑称みたいな言い方なので今は使っちゃダメです)
うつ病と同じようにどうして発症するかや、脳がどうなっているかなどの原因ははっきりしていません。
ただし、これも誰しも起こり得る病気だと言われています。
脳内で足りていない成分や溢れている成分があるのはうつ病と同じですが、成分の内容はうつ病とは異なります。
なので精神病の仲間ではあるものの、治療に使う(成分を補う)ための薬は異なります。(場合によってはうつ病の薬が効いたりもします)
【リンク】
その1:メジャーな病気
(今ココ)
その2:知名度そこそこの病気
その3:マイナー気味な病気