ぱぴえもんランド

治安いいよ

【紹介】アクトレイザー・ルネサンス

アクトレイザールネサンス(Actraiser Renaissance)

SFCで発売されていた『アクトレイザー』というゲームのフルリメイク作品。

リメイク前の原作の方は知らなかったのですが、ニンテンドーダイレクトを見て面白そうだったので買ってみました。

クリアはしたものの正直あんまり面白くなくて、個人的にはオススメ出来るようなゲームではないです。

せっかくクリアしたんだしブログに残しておこう……ってことで書いています。

 

store-jp.nintendo.com

 

以下、このゲームの紹介と感想です。

重大なネタバレとかは特に無いので、買おうかどうか迷ってる方は参考にどうぞ。

※ネガティブな意見が多めになっています

 

ストーリー

『神』ゲーと呼ばれている本作(及び原作)ですが、その名の通りプレイヤーは『神』になります。

神やその使いである天使を操作して、人間を導き文明を発展させる。それによって人間たちが感謝を捧げることで信仰の力が高まり、神や天使の力もパワーアップしていきます。

どんどん人間たちから信仰を集めて力を高め、大陸を闇に閉ざした魔王サタンを退治するのがこのゲームの最終目標になります。

 

原作がどうだったか分かりませんが、話の内容は全体的にとても淡白でした。あんまり捻った設定やら伏線もなく、勧善懲悪な感じ。

やっていてどことなくスーファミのゲームだな〜って感じがしたので、この辺はあんまり手を加えていないのかもしれません。

 

 

アクションパート

このゲームは大きく分けて三つのパートに分かれており、メインとなるのが神を操作して敵を倒す2Dアクションパートです。

剣と魔法を使う、なんか昔よくあったよな~って感じの横スクロールアクションです。

切り上げや三段切りとかはあるものの、複雑なコンボとかはできません。紹介文に『より高度なアクションが楽しめる』とか書いてあるけど嘘でしょ……。

魔法はストーリーを進めると徐々に解放されていくシステム。火球飛ばしたり氷柱を繰り出したり回復したり。魔法を使っている間は神が硬直するため、剣と交えてコンボとかも出来ないです。

 

難易度はずっとノーマルでやっていましたが、かなーりヌルめでした。敵の挙動がアホだったり当たり判定がデカかったり無敵時間が無かったりで、剣をブンブン振り回してるだけで割となんとかなったり。

中盤くらいから隕石を降らせたりオーラで攻撃したりする全画面攻撃魔法を覚えるのですが、これらの発動中は神が無敵状態になります。そのせいでボスによっては魔法を連発しているだけで無傷で勝てちゃうこともあります。

原作はかなりの鬼畜難度だったらしいので、そこはちゃんと現代向けに調整されているみたいですね。高難易度を選ぶと原作同様の難しさになるのだとか。

 

ただなんというか、全体的に挙動がぬるっとしていてやっていて気持ち良くなかったです。

難易度はヌルめとは言ったものの、この挙動でやたら難しかったら嫌だなぁ……。

 

 

クリエイションパート

神が大陸を支配している敵を退けると人間が暮らせるようになり、天使を操作して人間たちの文化の発展を手助けするのがクリエイションパートです。

クリエイションと言っているものの、基本的に人間が何かしているのをただただ眺めているだけです。どこに何を建てるかとか指示することは出来ません。(後述のタワーディフェンスパートで使う砦のみ、ある程度の場所を決められます)

こんな眺めているだけのゲームをクリエイションと称するのは如何なものなのだろうか。

 

天使は神の奇跡として、太陽を照らしたり雨を降らせたり雷を落としたりすることが出来ます。

ただ、湿地を乾かしてほしいだの畑に恵みの雨がほしいだの雷で木々を打ち払ってほしいだの、願われてそれに対して使うくらいの奇跡なので自由度は皆無です。やることは全部決められています。

また、ときどき魔物が飛んできて街に悪さをしてくるので、天使は弓矢でそれらを追い払うという仕事もあります。

でもこいつらがやることはせいぜい街を壊すくらいだし、壊れた街は勝手に修復されるので放置していても何も問題は無かったりします。

人間から天使を通じて神に対してお願い(クエスト)が発生することがありますが、発生順はほぼ固定で内容も上記のような簡単なものばかり。

 

最初の1~2マップくらいは楽しいのですが、3マップ目になるともしかしてずっと同じことやるだけ……?と気付いて猛烈に飽きが来ます。眺めるしかないので待ち時間が長いだけなのも苦痛。

神様視点としては正しいものの、クリエイションを名乗るならもうちょっと何とか出来なかったのかと思います。

 

 

タワーディフェンスパート

クリエイションパートを進めていると、迫ってきた魔物の群れを退けるタワーディフェンスパートがちょいちょい挟まります。

神を祀る神殿を破壊されないように砦で防衛線を築き、ネームドキャラに指示を出したり奇跡の力で攻撃したりして守り切れば勝利となります。

砦はクリエイションパートの時点で資材を集めて建設しておく必要があります。

 

こちらもアクションパート同様に難易度はずっとノーマルでやっていたのですが、結構難しくかなりの頻度でゲームオーバーになりました。というか敵の配置を見てから砦の位置を決めるとか出来ないので、一回負けてみないとどうにもならないことの方が多かった……。

ネームドキャラや砦の種類などに敵との相性があり、使える奇跡の回数にも限りがあるため、タワーディフェンスとしてはそこそこの出来なんじゃないかなと思いました。

ただ、タワーディフェンスが目当てならもっと面白いゲームはいっぱいあると思う。

 

 

まとめ

微妙なアクション、そこそこ難しいタワーディフェンス、見守るだけのクリエイションパートというなんとも頼りない三本柱で出来ているゲーム。

ストーリーは悪いわけではない……けど別に良くもない。というかあまりに淡泊すぎて魅力が感じられません。

中性的な天使のなんとも生意気な言動の数々はとても良かったです。ここが本作唯一のオススメポイントだと思います。

 

1、2面まではそこそこ面白いな~と感じるんです。ただそれがずーーーっと続くので味のしないガムを噛み続けているような気分になるわけですね。

ちゃんと遊べるのでクソゲーというわけではない。でも正直やってて面白くなかったので、あんまりオススメできるゲームではありませんでした。

あとなんか細かい仕様とか不便だったりするのがなんとも……。一旦ワールドマップに出ないとアクションパートに入れないのとか面倒だな〜ってなりました。

 

以下は天使の神から目線な面白い台詞集です。一応ネタバレ注意。

こいつが一番人間くさいな。

ありがとうございました。