Little Hearts(リトルハーツ)
Steamで販売されているFEライクのSRPG作品。現在はEA(アーリーアクセス)版となっており、20章まで遊ぶことが出来ます。(※フリーゲームではないです)
Twitterのフォロワーさんが制作している作品で、Steam公開前にβ版も遊ばせていただきました。完成版が待ち遠しい。
全体的な雰囲気としてはGBAのFEに近いのですが、なんと言っても遊びやすく丁寧に作られているのが特徴。
最初の数章をクリアすると難易度選択が挟まり、丁度良いと感じたらノーマル、物足りないと感じたらハードを選ぶことで、自分に合った難易度で楽しめるようになっています。
どの難易度でもキャラロストは存在しないため、ハードでもそこまで高難易度ではありません。
恒例の全味方ユニットを使用してみた感想ですが、現時点ではEA版なのでこれから変わることも多いかと思います。(完成版が出たら改めて記事にするかも)
分岐CCシステムが採用されているため、分岐があるユニットは両方の上級クラスを比較した感想を載せています。
2週とも難易度はハード。全ユニット万遍なく使っています。吟味や露骨な経験値稼ぎなどは無し。
1週目はβ版でのプレイなのでEA版とはちょっと変わっているところもあるかも。
20章までのネタバレを含みます。
例によって例のごとく、私個人の印象なので他の方とは意見が食い違うこともあると思うのでご了承下さい。
※★が多いほど、私から見て好印象だったユニットです。
※左がβ版(1週目)、右がEA版(2週目)でのステータスです。
クラウス
マーセナリー:★★★★★
主人公の一人で、傭兵団の団長。人助けはするものの損得もきっちり考えているという、モラルとベネフィットが同程度高い感じの兄貴分。
最初から上級職で強くて頼りになる勇者のような主人公。序盤は削り役で仲間の成長を見守り、中盤以降はガンガン前線に出ずっぱりになれるよう上手く調整されている。
魔力が微妙に低いくらいでその他はかなり高水準なステータス。ちょっと強すぎる気もするけど……流石に無双は出来ないのでこれで丁度良いのかも。
専用武器が二つあり、バスタードソードは反撃時には追撃が発生しないというある種のデメリットがあるが、削り役として見ればむしろ良い塩梅に削ってくれるので助かる。
エクスアンブラーを手に入れた後はもっぱら魔物狩りの専門家になるが、人間相手にはバスタードソードの追撃が必要になる場面もあるので使い分けが出来ている。
専用スキルは一度だけ発動する食いしばり。そもそもの耐久力が群を抜いているのであんまり発動するに至ったことがないが、終盤で強敵を相手にする場面が増えてくると拝む機会もあるのだろうか。
斧が持てるのとエクスアンブラーの三すくみ逆転で魔法にも有利が取れるので、不利相性がほとんど存在しないという有能さも見過ごせない。総じて優秀な前衛。
アルマ
ソードメイデン:★★★★★
もう一人の主人公で、亡国のお姫様。性格的にも立ち位置的にもマルスとかエイリークみたいな感じで、クラウスよりも昔の主人公っぽい。言うなればアイクとエリンシアみたいな関係かも。
クラウスとは逆に、最初は弱くてすぐ死ぬタイプの主人公。斧相手でも危険。CCしてからは主人公らしく大活躍をし始める。
CCと同時に貰える専用武器のルクスカリバーは魔物特効かつ魔法剣となっており、本人の高い魔力も合わせて魔物を一撃でぶった切りまくれるようになる。
初期装備のノーブルレイピアは必殺無効がついているが、ほとんどの相手はルクスカリバーでぶん殴った方が良いのでCCしてからはあんまり使わなくなる。力も結構高いから使えないってことはないんだろうけど。
魔力が高いので魔法相手には強気に出られるが、守備はそこまで高くないのでクラウスと違って無茶はさせにくい。ただ、本作は自分にも杖が使えるので単独行動には割と向いていたりする。専用スキルで祈りもあるし。色々クラウスと対になってる感じも好き。
レベルアップの機会が多いから結構成長にブレがあるのかも。ヘタレすぎるとキツい?
フリッツ
スナイパー:★★★★☆
レンジャー:★☆☆☆☆
クラウス傭兵団の一員。堅実で冷静な性格をしていて、よくリタに振り回されている。
魔法使いを遠距離から潰すタイプの弓兵。技が高いので素早い飛兵もちゃんと撃ち落としてくれる。同じ弓使いのハンナと比べると、こちらは純粋なアタッカーという感じ。
スナイパーにすると力、技、速さと伸びてほしい三点がきっちり伸びるのが良い。射程外から魔法を狩ったり、追撃で敵を仕留めたりと良いことずくめ。
一方でレンジャーにすると杖と斥候タイプ、ちょっとの魔力が得られる代わりに力が大きく犠牲になってしまう。力が低いせいで後半の敵の耐久に追いつけず、削り役としてもほとんど機能しなくなってしまった。
杖使いはコンセントレイト振ってるだけで仕事はしてるんだけど……うーん。スナイパーと比べるとどうしても見劣りしてしまう。
専用武器のハンターボウは正直弱い。最初は射程3でオッ強いじゃんって思ったらすぐに射程2~3の汎用弓が手に入ってしまうし、威力も大したことがない。
専用スキルのカウンタースナイプも活躍する場面が少ない。役割的には魔法に先制してくれた方が嬉しいんだけど、それだとロチェと被っちゃうなぁ。
専用が武器もスキルも微妙だけど、弓で射程外から攻撃出来るのはそれだけで強い。それを見越しての調節なのかもしれない。
リタ
ランサー :★★★★☆
アサルトナイト:★★★☆☆
クラウス傭兵団の一員。冷静なキャラの多い傭兵団メンバーの中で、唯一ムードメーカーっぽい感じのアホの子。扱いやすいのか登場シーンが多い気がする。
バランスタイプの槍使い。意外と魔力が伸びるし守備も結構高いので両受けが出来る。直感で生きてそうなキャラ設定に反して、直感はあまり伸びなかった。
分岐CCはどちらも長所短所のバランスが釣り合ってる感じ。補正の差なのかヘタレ具合なのかは分からないけどランサーの時の方がステータスが良かったので、ランサーの方がちょっと使い勝手は良かった気がする。
アサルトナイトにすると剣が持てるので斧の相手もしやすくなる。ただ、技の低さと直感の低さが災いして、相性普通の相手でも攻撃を外すことが結構多かった。これが不利相手だと絶望的になってしまう。
また、クラウスチームでは唯一騎乗ユニットになれるので機動力が活きる……って場面は実はあまりなかったかも。どちらかと言うと団長たちと足並み揃えて行った方がいい。
専用武器は常に先手が取れるナギナタ。錬成で攻撃を伸ばす価値が大いにある。怒りの護符も合わせれば夢の先制必殺!(EA版で買い忘れてらぁ)
専用スキルは常時必殺無効。直感の低さを帳消し……に出来てるのかどうかは微妙。
団長とかと一緒に前に出て前線を固めるタイプ。マップによっては仲間がみんな後衛ばっかりなこともあるので、数値以上に活躍していたと思う。
ハンナ
レンジャー:★★★★★
スカウト :★☆☆☆☆
クラウス傭兵団の一員。フリッツやリタよりも所属が長いため副団長っぽいポジションのお姉さん。
斥候と言うだけあって搦め手が得意なトリックスター。同じ弓兵として火力や耐久ではフリッツに劣るが、他の面で差別化されている。
専用武器のカースアローは当てた相手を1ターンだけ移動不能にする効果。序盤は敵の上級職を倒しきれないことが多々あるので、ハンナ一人で確実に足止め出来るのが使っていて楽しい。魔法の武器判定なので、魔力が伸びてきたら魔法アタッカーとしても活躍できる。
専用スキルは弱っている相手に確実にトドメを刺すというもの。トリックスターらしくて個人的には好きだが、実際に活用する場面はあんまりなかった気がする。
レンジャーにすると杖が使えるようになり、補正のおかげで魔力も伸びるのでカースアローの火力も上がるのが嬉しい。
スカウトにすると剣が使えるようになるが、それが活きる場面がほとんどない。むしろ魔力が落ちて杖が使えないというデメリットの方が大きい。
フリッツ同様、分岐CCの格差がちょっと大きいように感じる。何よりスカウトにすると同職のシルヴィアのほぼ下位互換になってしまうのがとてもキツい。
サイラス
アサルトナイト:★★☆☆☆
マージナイト :★★★☆☆
アルマに仕える王国騎士。立ち位置的にゼトっぽいけどベテランというわけではなく、上がどんどん死んでいったため繰り上がりで一番上に来てしまったという苦労人。
ステータスは全体的にバランス良い、高水準でまとまっている騎馬兵。耐久力に自信があるので、切り込み隊長と言うよりは走れる壁役と言う感じ。
元々馬に乗っているので分岐は槍を取るか魔法を取るかの二択。魔力が伸びるし魔法攻撃が若干役に立ったので、マージナイトの方が良かったかも。
専用武器は魔力が15も上がるディフェンダー。魔法剣というわけではなく、魔防が上がるという意味(本作は魔力が魔防でもあるため)。残念ながらこれを持ちながら魔法を撃つとかは無理。
専用スキルは守備と移動が上がるという効果。他と違って常時ステータスに補正が掛かるので、何も考えずとも確実に役に立ってくれる。
専用が二つともステータス補正効果なので、皆がカンストしてくる頃に上限越えた耐久力を見せつけてくれる……のかもしれない。
カタログスペックではとても優秀な壁役のはずなんだけど、何かどうしても地味な印象が拭えなかった。まぁ地味なだけで活躍はしてくれているはず。弱くも無いし悪くも無い。
強いて言えば釣るだけ釣って敵を倒せないのが問題なのかもしれない。ディフェンダーじゃ間接相手を削れないし、マージナイトで魔法を持たせたところで火力はあんまり無いし。
シェリー
ドラゴンライダー:★★★★★
ガーディアン :★★★★☆
アルマに仕える王国兵士でサイラスの部下。猪突猛進な熱血ガール。
力と守備が高く、魔力と速さが低いという分かりやすい壁役。技は高いのでミスは少ない。追撃は基本発生しないシステムのおかげで、速さの低さはそこまで気にならない。
最初から槍と斧が使い分けられるので、ある程度三すくみに対応出来るのも大きな利点。
長所短所がはっきりしているので運用にあまり悩まなくて済む。物理の敵を釣るために前に出し、魔法がいたら引っ込める。それだけ。
専用武器は反撃時に威力の上がるポールメイス。釣って削るのが役目なので相性が良いため、武器強化で威力を伸ばしてあげたい。
専用スキルは1ターン目だけの二回行動が可能になるというもの。ドラゴンライダーだと初手でかなり遠くまで飛べるため、厄介な敵を1ターン目に潰せたりもする。
崖などを跨いで移動できる飛兵が増えると何かと楽なので、分岐は若干ドラゴンライダーの方に軍配が上がる。と言ってもガーディアンも悪くはない。壁としてはこっちの方が安定感あるし。
短所ははっきりしているけれど、それが悪いわけではない。分岐CCもちゃんと機能しているように思える。
強いて言えば後半に増えてくる敵の遠隔魔法のせいで前に出辛くなるのが厳しいところかも。まぁでもそれは物理キャラ全員に共通しているわけで……。
アーロン
ガーディアン :★★☆☆☆
デストロイヤー:★★☆☆☆
アルマに仕える王国兵士でサイラスの部下。なんか木こり一族っぽく見える……けど兵士らしい。
HPと力がぐんぐん伸びていくパワータイプの斧兵。ステータスの傾向がシェリーと似てる。こちらも追撃基本ナシのシステムのおかげで低速があまり気にならない。
追撃ではなく斧での一撃必殺を狙う。専用武器の重装特効もそれ狙い。そもそもの火力が高いので重装相手でなくとも一撃で倒せることが多い。
シェリーと並んで基本は釣って反撃で削る壁役。専用スキルで自己回復していくおかげで回復を後回しにしても良いのが利点。
分岐はどちらを選んでも正直運用に差は出ないと思う。
特効があろうがなかろうが魔法を喰らえば致命傷なので、守備の高さと槍を使える利点を見るならガーディアン。でもトマホークを投げられるデストロイヤーでも良い気がする。
ただ、ガーディアンだとシェリーより安定しないなぁとなるし、デストロイヤーにすれば見違えるほど強くなるってわけでもなかった。
サイラス同様、普通に仕事はしているはずなのにどうにもパッとしない印象が強い男。今後の展開に期待しよう。
エミーリア
ヴァルキュリア:★★★★★★★★★★
プリースト :★★★★☆
アルマに仕える神官。治癒師の中でも見習いっぽい感じの少女。
杖によるサポートの専門家。魔法も使えるがあくまで専用武器を使うための便宜上の設定と言う感じなので、汎用の魔法はほとんど使わない。
専用魔法は近接武器に対するダメージ半減効果があり、専用スキルは弓に対するダメージ半減効果がある。コンセプトとしては「基本は後衛だけど流れ弾にもある程度は耐えられる」という感じ。
ただ、これが実質守備2倍だと言うことに気付くと物凄く楽しいことになる。魔法には素で強い上に、杖で自分自身を回復出来るので、単騎で突っ込んで後続のために敵を引き付けながら削りまくるという最高にして最強のタンクと化す。
直間両用で良い感じで削ってくれるおかげで、イヴァンが食べる餌も増えて嬉しい。
タンク運用をするならヴァルキュリアが非常にオススメ。先陣を切れるし守備も増すので良いことずくめ。プリーストにして後ろで杖振ってるだけなら、ロニヤとやってること変わらないなぁと感じた。
この子が安全に釣れる上に削りも出来てしまうので、釣るだけで間接には反撃できないサイラスとかの印象がよろしくない原因なのかもなと思った。
ミュゼを除くと一番年少っぽいロリキャラなのに、プレイヤー次第では誰よりも前に突っ込むナイトと化しているギャップも中々面白い。このゲームで一番好きなユニット。
ミュゼ
アンノウン:★★★★★
クラウスに力を貸してくれる、物語のキーパーソン。記憶を喪っているので彼女が何者なのかというのはまだ謎。
序盤~中盤まで参戦する踊り子(バード)ユニット。攻撃することは出来ないので味方の再行動にだけ特化している。
プレイヤーに再行動の有用性を充分に教えたところで離脱し、代わりにブースターロッドが買えるようになってるのは良く出来ていると思う。
紙装甲なので敵の射程範囲内に置くのは危ないが、魔力は異常に高いので魔法に対する壁として役に立つこともある。目玉に対する囮とか。
飛行しているお陰で助かる場面も多々ある。弓は怖いけど、そもそも物理で殴られたら何であろうと一撃で退場なので射程範囲に置く方が悪い。
マージナイト:★★☆☆☆
ハーミット :★★★★★
占い師と共に成り行きで?アルマに助力することになった魔道士。飛行姉妹とは幼馴染みらしい。
チャージして強力な一撃を放つタイプの魔法使い。杖組はほぼ専用武器の魔法しか持てないので、汎用の魔法をまともに扱える数少ないユニット。
序盤では特に、硬い相手への対応に大活躍する。上級の敵となるとクラウスかエドウィンの魔法くらいしかろくにダメージが通らないこともしばしば。
専用スキルは自分から攻撃したときに近接武器のダメージを半減する効果。すくみ的にも物理相手に強いユニットに仕上がっている。あんまり活用する場面ないんだけど。
マージナイトにすると剣を持てる上に力も結構伸びるので、魔法同士の泥仕合を避けられるのが利点……なのだが、別にエドウィンが魔法兵を相手しなくて良いと思う。なので遠距離砲台になれるし火力も増すハーミットに比べると正直なところ微妙。
魔法は特効対象相手に持ち替えられるのが利点だけど、お金が割と色んなところに使われてカツカツなので揃えてあげられず、活かしきれていない。
フローラ
ペガサスライダー:★★☆☆☆
ドラゴンライダー:★★★☆☆
飛行姉妹の妹の方。ボクっ子。別にトライアングルアタックとかはしない。
最初から上級の姉と違って分岐先を選べる飛兵。杖と魔防と速さを取るか、斧と力と守備を取るか、という感じでプレイヤーの好みによって分かれてくると思われる。
どちらにせよ姉のコルネリアと共に行動することが多くなると思うので、常に比較対象として姉が隣に存在することになる。
ペガサスライダーにすると正直なところ姉の方が優秀に感じてしまう。あっちはフォーカスガードで弓も耐えられる利点があるし。ただ、コンセントレイトで姉に集中を付加できるという点を考えるとペガサスが悪いわけではない。
ドラゴンライダーにすると姉よりも物理に強くなるので差別化が出来る。メインとなる空中戦では、相手がほぼ槍か斧なので斧を使えば三すくみで不利を取られないのが嬉しい。
個人的にはドラゴンの方が良いかな~とは思うものの、ペガサスでコンセントレイト使いを増やした方が良かったりするのでどっこいどっこい。
専用武器は相手に魔力ダウンのデバフを与えるというもの。現状ほぼ活躍の場面が無い。
専用スキルのすり抜け効果もそもそもの移動が高いので、今のところ役に立つ場面があんまり見つからない。密集してるマップなら使えるのかも?
ちゃんと仕事はしているけど、専用二つが微妙なせいで印象が良くないなぁって感じ。
コルネリア
ペガサスライダー:★★★★☆
飛行姉妹の姉の方。ロッツ王国の人たちは王子を除くとみんな袖が無くて寒そう。
高い速さでキラースピアの連続攻撃が狙える飛兵。ペガサスのイメージに反して割とムキムキなので、一戦で沈めに行くことも出来るのが強い。
ペガサスは槍しか持てない代わりに杖が持てるのが最大の特徴。特に妹と二人で陽動に出る時は本隊と離れても自己回復が出来るのが嬉しい。Aランクの杖は持てないがコンセントレイトが持てるので充分。
専用スキルは集中が付与されていれば一回だけ特効を防げるというもの。本人の兵種と抜群に噛み合っている。
どうしても飛兵で弓を釣りたい場面や、飛んで潰した先で弓に狙われてしまう場面でコンセントレイトをかけてもらってカバーしたりと使いどころは多い。
妹も含め、姉妹が出撃するマップには大抵ここは飛んで潰した方が良いよ~ってところがあるので毎回お世話になっている。ありがとうお姉ちゃん。
妹同様、専用武器のデバフ効果がしょっぱい。一戦して力を8だけ下げたところでなぁみたいな感じ。キラースピアで充分戦えるから良いんだけど。
ロニヤ
プリースト:★★★★★
実年齢に反してやたらロリロリしい見た目の教皇猊下。お偉いさんの割にはノリも態度もかなりフランク。
杖役らしく紙装甲だけど非常に高い直感のおかげでもし狙われてもワンチャンある。エミーリアとは違った形の生存力を誇る。
他では扱えない高ランクの杖を振りまくる係なので大忙し。特にブースターロッドを手に入れてからは馬車馬のように働かされることになる。
専用スキルの状態異常にならない効果は、氷の軍勢が現れるころに特に役立つ。フォニアムの張った氷の上でダンスしても凍らないのはロニヤ様だけ!今後もこういう異常技が増えて来るなら活躍する箇所も多そう。
紙装甲ながら、自分から攻撃したときは反撃を封じられる専用魔法のおかげでちゃっかり殴れるのも嬉しい。基本杖振るのに忙しいからそんな暇ないけど。
イヴァン
フェンサー:★★★★★
帝国の王族の末席。ロチェと共に亡命をしてきたが、王位を手に入れようとかそういう野心は無いらしい。
高い技と速さにそれなりの力、守りは紙という分かりやすい剣士。剣しか持てないがエーテルソードの追撃でかなりの火力も出せるため、硬い槍使いが相手でさえなければ斬れる対象は広い。
トドメを刺せれば再行動ができるアクセラブレードと、常に再移動ができる専用スキルの組み合わせが非常に面白い。単純に一人で二人潰せるほか、嫌な配置の敵を斬って戻ったり、撃ち逃げ戦法がとても役に立つ。
それでいてゲームを壊さない塩梅に上手く調節されている。アクセラブレードは強力だが、多くの場合は仲間に削ってもらわないと効果が発動出来ないので無双は出来ない。再移動も歩行の移動力だから許されているようなもの。
総じて動かしていてとても楽しいユニット。エミーリアの次くらいに好き。
ロチェ
ハーミット:★★★★★
色々とおかしなピンクの魔女。割と何でもありなドラえもんのようなキャラクター。ノリと勢いが面白い女。
魔力と技が高い遠距離砲台。ステータス傾向が同じ魔道士のエドウィンと似ており、速さは低いが微妙に耐久力はある。
基本は集中して遠距離から厄介な敵を潰したり削ったり、相手の遠距離砲台に先制攻撃して集中を削いだりする役。ハーミットにしたエドウィンと同じ。
あんまり前に出ることが無いので活用しなかったが、魔法相手だと先制を取れる専用スキルや、相手の守備でダメージ計算をする専用魔法のおかげで、魔道士でありながら魔道士に強いと言う特徴がある。
物理相手に一方的に強く、魔法同士の戦いだと泥沼化するエドウィンとはその辺で差別化が図られている。フレーバー的にも魔法に詳しい人って感じがして好き。
シルヴィア
スカウト:★★★★★
潜入捜査が得意なアグレッシブ王女様。彼女も王族にしてはフランク……というか偉い女が軒並みノリが軽いせいでアルマが逆に浮いている。
耐久を全て捨ててその他に割り振った、極端なステータスのアサシン。同職のハンナと似ているがこっちはやたらとムキムキなので火力は抜群。
専用武器は装備中に狙われ率が最低になるという効果があり、これのおかげで他の味方さえいれば攻撃を受けることがないので紙耐久をカバー出来ている。
ただしお供を連れずに単独行動してしまうと普通に狙われるし、弓を使った後に持ち替えるのを忘れたら事故ってしまうので無敵というわけではない。
専用スキルの効果で敵を倒すと自分に集中が付与されるため、トドメを刺し続ければ常に集中を保っていられる。マスカレードやキラーボウの必殺を毎ターンチャージ無しで放てるのは非常に強力。
自身を精鋭と称するだけあってその名に恥じない働きをしてくれる。仲間に紛れてぐっさり刺すという、暗殺者らしい動きが楽しい。
シルヴィア自体には不満は無いものの、同職のスカウトにしたハンナがかなり弱く感じてしまうのが難点かもしれない。