
ソード・ワールド2.5
ソード・ワールド2.5(※以下「SW2.5」)はグループSNEというアナログゲームメーカーから発行されているTRPG(テーブルトーク・RPG)です。
筆者は今までこういったTRPGをやったことが無かったのですが、去年の秋くらいに経験者の友人に誘われたのをきっかけに、初めてSW2.5を遊んでみました。
これがめ~~~~~ちゃくちゃにドハマりして、キャラクターも複数作りましたし、GM(ゲームマスター)もやりましたし、リプレイを書いたりSW2.5の二次創作ゲームなんてものも考え出したりする有り様になっています。(※現在進行形で続けています)
TRPGたのしい、SW2.5たのしい。
それ以前は、TRPGというものはリプレイ動画(※TRPGで遊んだ様子を編集して動画化したもの)くらいでしか見たことがありませんでした。
その時は「自分でもやってみたいけど、TRPGってなんか敷居が高そうだな~」と思っていましたが…………実際にやってみたらその通りでした。この遊び、やたらと敷居が高い。
ただ、TRPGにはこの敷居の高さを乗り越えたからこその面白さ・中毒性があるのだとも感じました。
自分が何故こんなにTRPG(SW2.5)にハマっているのか? 何がそんなに面白いのか? 長らく言語化に悩んでいましたが、ようやく一つの答えみたいなのが出た気がするので、記事に纏めておこうかと思います。
以下、TRPG(SW2.5)を実際に遊んでみて「敷居が高い!」と感じた点などについて語っていきます。
決してTRPGのネガキャンをしたいわけではないです。前述した通り、私はものすごく楽しんで遊んでいます。
やる前は色々とビビっていましたが、やってみると意外と怖くなかった点もありますし、想像していた通りに怖かった点・難しかった点もあります。
つまり、「TRPGをやる前に知りたかったことを、TRPGをやり始めた初心者の視点で忘れないうちに書き残しておこう」というのが今回の記事です。
もしかしたら、以前の私と同じように「遊んでみたいけど敷居が高そうだな~」と思っている人に対して、何かの参考になるかもしれません。ならないかもしれません。
はじめに
TRPGとは何か?

T(テーブルトーク)RPGについては、オタクをやっていれば何となく知っていると思います。別にオタクじゃなくても知っているかもしれません。
ちなみに私はずっとT(タクティクス)RPGのことだと思っていました。タクティクスオウガみたいなやつ。
TRPGとコンピューターゲームとの大きな違いは、司会進行役(ゲームマスター)を人間が務めるという点です。
参加者(プレイヤー)の提案や行動を受けてアドリブで展開を変えてみたり、プレイヤーの好みに合わせた物語に改変してみたりすることが出来るので、柔軟性や自由度の高さが魅力だと言われています。
そして、その行動などが成功するかどうかの「判定」はサイコロの出目に委ねられます。この出目次第では、歴戦の殺し屋が隠密行動中にコケて見つかってしまったり、新米冒険者の放り投げた斧がたまたまドラゴンを倒してしまったりと、予想だにしないドラマを生むというのもTRPGの醍醐味です。
ここでわざわざTRPGの歴史とかを詳しく語るつもりはありません。
この記事を読んでいるということは、少なからずTRPGというのが何なのか聞いたことくらいはある人だと思っていますので、それくらいの印象で十分です。書いている私もTRPG初心者なので。
ソード・ワールドとは何か?

ソード・ワールド(SW)は、かな~~~り歴史の長い作品です。平成元年ごろに一番最初のものが発売されて、今なお続いているご長寿シリーズ。
2008年に「SW2.0」という新シリーズに刷新されて、それ以前のものとはあんまり繋がりがなくなったそうです。(旧シリーズは絶版なのでほぼ知りません)
そして「SW2.0」の十周年記念の2018年に「SW2.5」というバージョンアップ版が登場しました。こちらは現在も続いており、私が遊んでいるのはこの「SW2.5」です。
SWはざっくり言ってしまうと、剣と魔法のオーソドックスなファンタジーRPGです。
ドラクエとかファイアーエムブレムみたいなもんですね。魔法で動く機械とかも普通に出てくるのでFFっぽくもあります。
私はこういうファンタジーRPGが大好きなので、世界観にもすんなりハマりました。同じような人にオススメです。
SWについて詳しく語ることもここではしません。別な記事にするかも。
筆者がそういうゲームタイトルを遊んでいるんだな~くらいに覚えていただければ結構です。
ハウスルールって何?

前述したように、TRPGは司会進行や審判を人間(ゲームマスター)が行います。
ゲームごとに決められたルールはもちろんあるのですが、原則としてゲームマスターは自身の裁量でそのルールを改変したり無視したりしても良いということになっています。
※注意! なんでもかんでも自分ルールにして良いわけではないです。
例えば「本来なら全員でサイコロを振って5回処理を行うことになっているけど、時間ばかり掛かるから1回にまとめるよ」とか、「ここからここへは本来移動できないけど、今回は特別に移動できることにするよ」などです。
こういった『その場(そのグループ)だけのルール』をハウスルールと呼びます。

ハウスルールは文字通り、ハウス(TRPGを遊ぶグループ)の数だけ無数に存在します。
これによって、同じタイトルを遊んでいる人でもハウスルールの違いで全然話が噛み合わなかったりすることがあります。
例えば、自分のグループではみんなが使っているスキルが、他のグループでは使用禁止になっていたり……などなど。どっちが”正しい”とかはありません。
私はこれがTRPGの面白さでもあり、最初に述べた敷居の高さの原因でもあると考えています。
ゲームマスターの癖が反映されるハウスルールによって同じゲームであっても全く別のドラマが生まれるわけですが、それ故に人によって感想があまりにもバラバラになってしまうのです。
つまり、遊ぶ前に仕入れた情報(感想)が、実際に遊ぶハウスではあんまり役に立たなかったりするわけですね。
私のような、予習や事前準備をきっちりしておきたいというタイプの人間には困りものです。
リプレイ動画とか、実はめちゃくちゃハウスルールが適用されていた……なんてことが多々あります。
「動画のようなことを自分でもやりたい!」と思って臨んだら、全然違ったりすることも。困るなぁ。
システムの問題
遊ぶシステムはどうするか?
ここからは具体的に、敷居が高く感じる原因などについて語っていきます。
まず、TRPGにおける「システム」とは要するに「ゲームタイトル」のことです。「ドラゴンクエスト」だとか、「バイオハザード」だとか、そういったものです。
システムはものすご~く沢山あります。ルールブックを買いに本屋のTRPGコーナーに行ってみたらびっくりしました。世の中こんなにTRPGがあるんだ。
そんでもって、基本的に互換性は一切ありません。
筆者はSW2.5のことをそれなりに知ってきたつもりですが、他のTRPGの遊び方は全然分かってません。
当然ながら、誰かと遊ぶ際にシステムが違ったら一緒に遊ぶことは出来ません。ポケモンカードと遊戯王カードを持ち寄っても対戦が出来ないのと同じ。
もし、一緒に遊ぶ相手が既に決まっているのであれば、遊ぶシステムを合わせる必要があります。
システムが違えば、遊び方も大きく変わってきます。
例えば、他のプレイヤーと協力するのか・対戦するのか、世界観はファンタジーなのか現代なのか、問題にぶつかった時に戦うのか隠れてやり過ごすのか話術(アイデア)で解決するのか……などなど、自分の好きなジャンルや要素があるシステムを選ぶと楽しめると思います。
最初に述べたように自由度が高いので協力ゲームであえて対戦をすることなんかも出来ますが、対戦がやりたいなら最初から対戦ゲームを選んだ方が遊びやすいでしょう。
人気のシステムから選ぶ
TRPGは基本的にゲームマスターの負担が大きいです。事前準備や司会進行、審判を一人でこなすので当然かもしれません。(※場合によってはサブマスターという人が補助をすることもあります)
それ故に、ゲームマスターはそのシステムに慣れている人でなければ出来ません。諸説あるとは思いますが、プレイヤー側を経験したことのない人がいきなりゲームマスターをするのは無理だと思います。
そのシステムに慣れたとしても、ゲームマスターを出来るかどうかというのもまた別の話です。「何度もプレイヤーはやっているけど、ゲームマスターをやるのはちょっと……」っていうのは割と普通のことです。
要するに、TRPGという遊びはゲームマスターの人口が圧倒的に少ないのです。ゲームマスター側も楽しいのですが、どうしても負担や責任が重いので仕方の無いことだと思います。
というわけで、プレイ人口が少ないシステムや発売されたばかりのシステムを遊ぼうとした場合、そのシステムのゲームマスターを出来る人は更に少なくなります。この時点でハードルが一気に上がります。
逆に、人気が高くプレイ人口の多いシステムであれば、ゲームマスターを出来る人も見つけやすくなります。
なので「どうしてもこのシステムがやりたい!」という拘りがないのであれば、人気のシステムの中から好みに合ったものを探していくのが無難でしょう。

今一番人気がある、というかトレンドにあると思うのは間違いなく「クトゥルフ神話TRPG」(※略称CoC:Call of Cthulhu/クトゥルフの呼び声)だと思います。
CoCは15年くらい前に実況解説動画で一大ブームを巻き起こし、現在もその高い人気が続いているシリーズだと認識しています。
なんなら、これの影響でTRPG=クトゥルフ神話だと思っている人も多いです。「TRPG」で検索すると、ほぼほぼクトゥルフ神話の話だな~と感じます。
このクトゥルフ神話TRPGを遊びたいのであれば、他のシステムに比べて遊ぶハードルがグッと下がると思います。プレイ人口が多いというのはやっぱりデカい。
筆者はCoCをやったことも動画を見たこともないのでよく分かりません。ホラー探索モノも苦手だし……。
情報集めが難しい
さてさて、それじゃあ自分の好きそうなTRPGを探してみようかしら……となると、ここでまた問題が発生します。
TRPGにはたくさんのシステムがあって、色んなジャンルがあると説明しましたが、未経験者が自分に合ったものを見つけるのはかなり大変です。
TRPGの棚を見てみると色々あってどれも楽しそう! となるのですが、「実際のプレイ人口」というのは未経験者には全く分かりません。前述の通り、プレイ人口が少ないシステムを選ぶと、実際に遊ぶためのハードルは爆上がりします。
筆者のようにある程度遊ぶようになってくると、CoCって本当にすごい人気なんだな~とぼんやり分かるくらいにはなります。それ以前はぼんやりとも分かっていませんでした。
TRPGが歴史の長い遊びであることも問題を生んでいるように思います。
TRPGは毎年色んなシステムが発売されていますが、昔のものであってもルールブックがあれば遊ぶことが出来ます。
このせいで、「昔の情報が混ざってしまう」という現象がしばしば起こります。
そんな昔の記事は読まなきゃ良いだろ、なんて思うかもしれませんが十年ほど前に遊んだ時の話を、最近のことのように語っている人は意外と多いです。
とっくの昔に改善されていることを、当時の印象で「このシステムはここがダメ! 遊ばない方がいい!」などと言っていたり。好事門を出でず悪事千里を行く。
要するに、今、このときの自分が遊ぶための情報を集めたいのにノイズが多いのです。歴史の長さ故に。
そんな風に語っているこの記事でさえ、私という筆者の偏見で書かれています。
どのTRPGが自分にオススメか知りたい時はやはり「信頼の出来る友人の話」が一番頼りになると思います。そんな友人を求めてくるのもハードルが高いぞ。
ルールブックを用意する

遊ぶシステムを決めたら、本屋なり電子書籍なりでそのシステムのルールブックを購入する必要があります。
ルールブックとは、いわゆるゲームソフトです。基本的にこれを持っていないと遊べません。
SW2.5を例に挙げると、「こういう時はどうする?」というルールの説明だけでなく、こういう武器がいくらで買える、このレベルならこういう特技が使える、なんていうデータや世界観設定なんかも載っています。
つまり、ルールブックとはゲームマスターだけが読んで把握すれば良いというものではなく、参加者一人一人が目を通しておく必要があるものです。
後述しますが、オフラインで実際に集まって遊ぶのであれば、ルールブックは回し読みすれば良いので一冊あれば足りるでしょう。
オンラインで遊ぶ場合、初心者向けにルールブック無しでも遊べるように配慮してくれるというゲームマスターであれば、ルールブックを持たずに参加できる場合もあります。
※ただし、この場合更にゲームマスターの負担が増えるので、プレイヤー側から打診することは止めておいた方が良いでしょう。
ルールブックはシステムによりますが結構な値段であることが多いです。
クトゥルフ神話TRPGなんかは一冊で6,000円くらいするそうな。その分、分厚く内容も濃いらしいですが……。
それに比べるとSW2.5は文庫本サイズなので結構安い(一冊900円くらい)です。三冊に分割されていますが、初めて遊ぶ際には「Ⅰ」だけ持っていれば良いので始める敷居は低いと思います。
クトゥルフ神話TRPGは初心者の体験版として「クイック・スタート・ルール」と言うモノが公式から無料配布されています。(名前でググると出ます)
2025/07/26 追記
コメント欄よりご指摘があったので訂正。どうもありがとうございます!
すげぇ! 一気に手を出しやすくなった!
このルールブック所持問題もまた、敷居を上げている原因に思います。
遊んでいる側・ハマっている側としては「遊んでいるんだから金はちゃんと払えよ」という意見がほとんどです。TRPGだってゲームなんだから、無料で遊ぶのはおこがましいぞ、という感じ。
ただ、遊んだことのない立場としては「面白いかどうかも分からない、続けるかどうかも分からない趣味に払うには高い」という意見もあるでしょう。
お金の価値は人によりますが、6,000円払ってルールブックを買ったのに自分には合わなかったってなると結構苦い出費だと思います。
個人的には、2~3回くらいはルールブック未所持でも遊べるように経験者側が配慮してあげても良いんじゃないかなと思っています。ゲームにおける体験版のような扱いで。
ただ、やはりゲームマスターの負担はかなり大きくなります。初心者であっても参加したいならルールブック持っておいてくれよ、というのも真っ当な意見だと思います。
何回も遊んでいるのに未所持なのは論外です。ちゃんと買いなさい。
場所の問題
オンラインか、オフラインか

TRPGは元々ボードゲームの一種であり、実際に集まって仲間内で遊ぶものでした。
現代ではインターネットの普及と共に、オンラインで誰とでも遊べるものに進化しています。
部活やサークル仲間と遊ぶという学生ならともかく、社会人のTRPGプレイヤーは基本的にオンラインで遊んでいると思います。
筆者もずっとオンラインで遊んでいます。オフラインでやったことは一度もありません。
オンラインで遊ぶ際には、TRPGを遊ぶためのサイトやアプリに登録する必要があります。
こちらはルールブックとは違い基本無料で使いやすいものが多いので、それらのお世話になることでしょう。
システムによってはスマホでも出来ないことはないと思いますが、パソコンの方が無難だとは思います。
ボイスチャットの有無

オンラインで遊ぶ際、ボイスチャット(音声通話)を使用するかどうか? という問題があります。
基本的に音声だけでやり取りすることを「ボイセ」(※ボイスセッション)、音声は使わずに文字だけでやり取りすることを「テキセ」(※テキストセッション)と呼びます。
また、音声は一切使わないものを「完テキ」(※完全テキスト)、一部は音声を利用するものを「半テキ」(※半分テキスト)などと呼んだりすることもあります。
ボイセとテキセにはそれぞれに長所と短所があり、一概にどちらが良いとは言えません。
ボイセの一番の利点はテンポが良いことであり、テキセの倍以上のスピードで話を進めることが出来ます。
一方で、話が伝わらない・聞き取りにくいことがあったり、ロールプレイをしている感じを出すのが難しかったり、ログに残らないので後から見返しにくかったりと、ボイスチャットならではの難点もそこそこあります。
耳から入る情報を処理するのが苦手、という人はテキセの方が良いかもしれません。
文字だけだと相手の感情が分からなくて苦手、という人はボイセの方が良いと思います。
筆者は両方やってみましたが、テキセの方が自分に向いているように感じました。特にゲームマスターをやる際。
通話は苦手! という人も結構見かけるので、TRPGをやるなら必ずボイスチャットを使わなければいけないというわけではありません。
ただ、TRPG=ボイスセッションが当たり前だと思っている人も多いので、そこのところの認識のすり合わせは必要です。
特に完テキ希望の人はちゃんと確認しておいた方が良いです。いきなり「それじゃあボイチャ繋げて~」って言われたら心臓がハジケて死にますので。
人の問題
誰と遊ぶ?

TRPGを遊ぶ際の、最大のハードルです。
遊ぶシステムを決めてルールブックを買って、オンラインの環境を整えて……っていうのは結局のところお金さえあれば解決します。一緒に遊ぶ相手はそうもいきません。
基本的にTRPGは一人遊びではなく、遊ぶ相手がいて初めて成立します。そして遊ぶ相手は、あなたと同じ人間です。NPCではありません。
システムにもよりますが、プレイヤーは基本的に複数人必要です。そして予め人数に合わせた調整がされているので、遊ぶ当日に一人でも欠けていると遊べなくなってしまうことがほとんどです。
急な用事が入ったり体調不良などはどうしようもありませんが、ドタキャンすると全員に迷惑が掛かります。
前述したように、初心者がいきなりゲームマスターをするのは無理があるので、まずはプレイヤーとして参加するのが無難でしょう。
そして、素性の知れない見ず知らずの人といきなり遊ぶっていうのも怖いので、SNSのフォロワー同士なり、仲の良いメンバーで集まって遊ぶのがベストでしょう。
そしたら、全員の好みに合いそうなシステムを見繕って、日程の調整とかをして、ゲームマスターをやってくれるベテランのフォロワーを見つけて…………
……いやいや、ハードル高すぎるってぇ…………。

こんな条件が揃うのは惑星直列みたいな確率ですよ。
ちなみに筆者はこの偶然が揃ったおかげでSW2.5にハマりました。へへへ。
野良はダメなの?

「野良」とは要するに、そのシステムで遊びたい人のコミュニティのことです。
共通の知り合いと遊ぶのではなく、遊ぶシステムから共通の知り合いを作る、という順序ですね。
同じように遊びたい人が集まっているので、こういったコミュニティを利用すれば、実際にプレイに至れる確率はグッと上がると思います。
ただし、初心者が参加するのはリスクが大きいと思います。
筆者は実際にこういったコミュニティを利用したことがなく、ずっと同じ仲間内で遊んでいるので見た話・聞いた話にはなりますが、残念ながらこういったコミュニティでのトラブルは結構多く見受けられます。
ゲームマスターが酷かったとか、同席したプレイヤーが酷かったとか、ドタキャンされて終わったとか、そういう悪い話はいっぱい聞きます。
もちろん、全部が全部そんなに悪いことになるとは思っていません。善良なゲームマスター・プレイヤーの方が数は多いでしょうし、一部のマナーの悪い人が悪目立ちしているに過ぎないと思っています。
ただ、経験者やベテランなら「こういう人間関係のトラブルもTRPGあるあるだよね」なんて笑い話に出来るかもしれませんが、初参加でそんなケースに当たったら目も当てられません。
人生で初めてのTRPGがゴミクソみたいな体験になったらどうなるでしょうか。
気を取り直して次、なんてことにはならないと思います。その時点であなたのTRPGに対する印象は最悪のクソゲーになるはずです。
だからこそ、なるべくなら初参加はフォロワー同士とか仲の良いメンバーでやるべきで、いきなり野良に参加するのは避けた方が良いと思っています。
野良コミュニティはそういったトラブルを避けるために、結構ガチガチに独自ルールが決まっていることが多く、これまた初心者が把握するのは難しいと思います。
TRPGをやっていくと「やっちゃいけないこと」がなんでダメなのか自然と分かってくるものですが、初心者の時点ではよく分かりません。知らずにタブーを踏んだりしてもおかしくないと思います。
ルールブック読むだけでも大変なのに、ペナルティ付きの細かいハウスルールまであってヘロヘロ……自分は頑張って読んで参加したのに、全然読んでない地雷野郎が同席してきて台無し……なんて悲しい話も聞きました。
じゃあどうしろってんだよ
分かんねぇよ。
始める敷居が高すぎるんだよ、この遊び。
強いて言うなら、「誘われ待ち」だと一生始められないと思います。
野良に突っ込んで行くくらいの勇気を持てとは言いませんが、最低限チャンスがあったら掴みに行くくらいの気持ちは持っておいた方が良いです。
ゲームマスターをやってみて思ったのは、誘われ待ちの人は本当に見つけられないですし、見つけてもやる気があるのかどうか分かりにくいので誘えません。
おわりに
「たかが遊び、されど遊び」
TRPGはこのように、敷居がすごく高いし面倒くさい遊びです。日程のすり合わせとか、何時までに準備をしておくとか、なんかもう遊びというか仕事みたいになっている部分もあります。
これに対して「たかが遊びなんだから~」という常套句がよく使われますが、個人的にはこの言葉は気を付けて使った方が良いと思っています。
急用が入ったとか、急に体調を崩したとかでドタキャンすることになるのは仕方がないことです。それで遊ぶ予定が中止になったとて、責められる謂れはないでしょう。
「たかが遊び」です。他の大切な用事や、具合悪いのを無理してまで参加することはないです。
ただし、この「たかが遊びなんだから」というのは予定を潰された方が言う台詞です。「お互い様」のマインドは大事ですが、予定を潰した側が言っちゃダメです。
気分が乗らないからとか日程調整をミスったからとかで不参加にしたり、仕事や作業をしながらのなぁなぁで参加したりするのはかなり迷惑な行為です。
「されど遊び」です。真剣に向き合って遊ぶようにしましょう。
これを乗り越えたからこそ楽しい
最初の話に戻りますが、TRPGの楽しさや中毒性はこの敷居の高さを乗り越えたからこそ得られるものだと私は考えています。
TRPG自体の自由度の高さや柔軟性、そこで生まれる数々のドラマなどももちろん魅力的なのですが、それはこういった敷居の高さを乗り越えたからこそ享受できているものだと思います。
同じシステムで一緒に盛り上がることが出来るノリの近い友人がいて、その中で予定をすり合わせて毎週毎週集まって遊ぶことが出来る。
※SW2.5はキャンペーン(同メンバーで長いこと続けて遊ぶこと)推奨なので、他のシステムだとちょっと話が違うかもしれません。
惑星直列で例えましたが、やはりこれは奇跡に近い偶然の重なりのお陰だと思っています。
もちろん、SW2.5自体が楽しいというのもあります。誤解の無きよう。
そんなわけで、「TRPGって実は敷居の低い遊びなんだよ~みんなも怖がらずにやってみようよ~」という布教方法とはあえて真逆をいく話でした。
娯楽が溢れる現代において、TRPGは敷居が高いし時間も掛かる割には話が進まない! でも、だからこそそれを乗り越えた時の体験は他では味わえない!
以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。