ぱぴえもんランド

治安いいよ

【紹介・感想】今から始めても最高だった、ブルーアーカイブ

ブルーアーカイブ -Blue Archive-

始めて2週間くらいで、最終編を読み終えたのでその感想とか紹介とか。

 

ブルーアーカイブ、通称ブルアカはYostar運営によるスマホアプリ、学園青春ミリタリーRPG(?)です。

プレイヤーは、学校およびその生徒会が絶大な権力を持つという『学園都市キヴォトス』に招かれた『先生』となります。

キヴォトスではとにかく学生の権力が凄まじく、登場人物のほとんどが女子高生で、スーパー女子高生たちが政治もするし戦闘もするし青春もします。

要するに、女の子しか登場しない美少女ゲームです。艦これとかプリコネみたいなもの。

bluearchive.jp

 

元々存在は知っていたものの、やり始める前は流れてくるファンアートに対してアークナイツとブルーアーカイブの区別が付いていないレベルでした。

ファンアートや漫画などをよく見かけるようになって、ネタを理解したいな~とは思いつつもソシャゲはあんまり続けられないから、と二の足を踏んでいました。

個人的にいわゆるハーレムものが苦手なのもあり、自分の分身(=主人公)に感情を向けられまくる美少女ゲームに対しての抵抗感もありました。

ただ、年明けくらいに「三章(エデン条約編)と最終編がとにかく素晴らしい!」という話をかなり目にするようになって、単なるキャラ萌えだけではないのか?と気になるようになりました。

 

最終編の勢いが凄かったのか、そこからユーザーも増えてファンアートを目にする回数も増えるようになったと思います。

最終編は特にライブ感の強いイベントだったようで「今すぐ始めないと体験できない!」という誘い文句で始めた人が多かったのだと思います。

自分はそこに乗らなかったので、もうやらなくてもいいかな~とぼんやりと眺めていました。

ただ、それからしばらく経って、気になっていたゲーム開発部の子たちがイベントに登場して配布で貰えるという予告を見たので、それを機に始めてみることにしました。

 

最初のころはあんまり続けられないだろうなって思っていて、評判良いと噂の三章とやらまで辿り着く前に飽きなきゃ良いけど、なんて思っていました。

そんな気持ちで読んでいたら、ノーマークだった一章も二章もめちゃくちゃ面白くて、三章は評判以上に面白くて一気に読み進めてしまいました。

最終編も読み終わり、ひと段落を迎えられたので記念に(?)色々書いておこうかと思います。


結論だけ先に述べておくと「今から始めても楽しい、今からだからこそ楽しい」と言えます。

私のように「乗り遅れたな~」って思っている人も、今からでも楽しめると思いますので、是非に。

 

以下、やっていない人への紹介と、実際にやってみた感想を書いています。

感想はガッツリネタバレが入っていますので、未プレイ・未クリアの方は後半部分は読み飛ばすようお願いします。

未プレイヤーへの紹介

メインストーリーが面白い!

ブルアカの特徴?として、ガチャで引いて育てたキャラを使う戦闘モードと、ストーリーを読むモードとが完全に別になっていることがあります。個人的にこれがとても良いなと思っています。

というのも、『戦闘で使う脳みそ』と『話を読むのに使う脳みそ』って別だと思っていて、これを同時に使わされるのって結構疲れちゃうんですよね。

敵の情報を読んで編成を考えて、戦闘の準備をしてから長々と話を読んで、戦闘で頭使って、終わった後にまた話の続きを読んで……っていうの正直やりたくないんです。

ブルアカはストーリーではスタミナを消費しないので、「スタミナ使っておきたいけど話読むのめんどくさいな……」って気分の時に嫌々話を読まなくて良いのは大きなメリットだと思います。

 

ストーリー中でも話の流れで戦闘を行うことはありますが、基本的に手持ちのキャラを必要としない(固定されたキャラを使う)ので、いわゆる「持ち物検査」などがありません。

それにストーリーでは話の流れで必要な戦闘しか起こらないため、戦闘が発生しないことも多々あります。

尺稼ぎのために雑魚戦をさせられてるな~ってことや、続きが読みたいのに敵が強いな~ってことが起こりにくいのが良いと思いました。

ただ、一ヶ所だけデカい例外がありますが……。

 

メインストーリーは、ゲーム開始時から全部読めるようになっています。(以前は戦闘モードを進めないとメインストーリーのロックが解除されない仕様だったそうです)

一章(二部)、二章(二部)、三章(四部)、四章(一部)を全部読み終えると最終編が開放され、そこで一区切りという感じです。

溜まってから一気に読もう~って人にオススメです。もう全部溜まっているのでいきなり一気に読めます。

私は一章を全部読んでから二章、二章を全部読んでから三章……と順番に読み進めましたが、実装順は異なるらしいです。

時系列を気にする人は実装順を調べてその通りに読むのも良いかもしれません。(二章の二部が一番後らしいです)

 

最初に述べたように三章(エデン条約編)は多くの人が言っているようにとても面白い話なのですが、一章や二章、四章も負けず劣らず面白いです。

この一~四章の積み重ねが最終編に繋がっているというのも話の構成として美しく、読めば読むほど面白いのがブルアカのメインストーリーです。

最終編といっても一区切りなだけで、この後四章二部や五章が実装されていくらしいですが、今の段階だけでも綺麗にまとまっています。

たとえこの先が読めなくても、飽きて辞めてしまったとしても、この一区切りを楽しめただけで私は充分満足出来たと言えます。

そんなわけで、私と同じように、ソシャゲを始めて続けることに抵抗がある人にもオススメしたいです。

 

 

ゲームの大まかな仕様

タイムトゥウィンは少なめ

戦闘モード(任務)は一度クリアすれば、あとは結果をスキップすることが出来るので周回やスタミナ消化は楽ちんです。

時間かけて粘れば粘るほど……みたいな要素はあんまり無いです。(そもそも今の時代にそういうのは少ないと思いますが)

焦ったところでレベルは上がらないので、時間があっても先に進めないっていうもどかしさはありますが……。

 

交流要素はほぼ無し

対人要素やランキング機能があったり、若干の交流要素があったりはしますが、基本的にはソロで遊ぶゲームです。

ギルド的なものもありますが、加入してもしなくても大して変わらないです。(加入しないと弱くなるとか素材が手に入らないとかはないです)

そんなわけで、いつ始めても辞めても再開しても、人間関係の手間が無いというのが嬉しい。

 

無課金でも大丈夫

主な課金要素はガチャで、生徒(キャラクター)を入手するために使うことになると思います。

ストーリーを楽しむだけなら無課金で充分です。やってるうちに無料のガチャ石だけで天井分は貯まるので、欲しい生徒がガチャに来たら回すようにしましょう。

欲しい生徒がいっぱいだ~~ってなると課金が必要になるかもしれません。その辺は自分と相談して下さい。

「上級者向けのコンテンツで高得点を出すなら必須のキャラ」みたいなのはいますが、そういうコンテンツに触らないなら性能的に必須みたいなのは無いと思います。

周回がスキップできるシステムなので、周回攻略向けの必須キャラみたいなのは無いというわけですね。

 

リセマラはしてもしなくても良い

3週間ほどやってみて、無償の石で2回分天井までガチャを回しました。結果は星1星2の低レア生徒は全員揃いましたが、星3(いわゆるSSR)は10名前後。

チャゲーとしてはそこそこ渋い部類かな~とは思いますが、まぁこんなもんでしょ、とも思えるくらい。ピックアップ外の星3を狙って引き当てるのは困難です。

 

プレイ前から気に入っていて、どうしても欲しい!って子がいるならリセマラで粘るのもアリかもしれません。

ただ有名な生徒である「ミカ」とかは期間限定キャラなので、リセマラでは出て来てくれないです。出るかどうかはリセマラする前に調べましょう。

 

私はリセマラは面倒くさくてやりませんでしたが、別に困ることなく進められています。

星1~2で序盤向きの子が結構いるので、その子たちを育てていれば何とかなると思います。

むしろ星3は上級者がエンドコンテンツで使う時に輝く……みたいな子が多いので、初心者のうちに引いても大して役に立たないケースが多いです。

星3で初心者のうちから大活躍できるみたいな子も一部いるので、リセマラするならその子を狙っておけば若干楽になるかも。

 

AP(スタミナ)が先生レベルと生徒レベルに直結

ブルアカには先生(プレイヤー)のレベルと生徒(キャラクター)のレベルがあり、生徒は先生のレベルを超えることが出来ません。つまり、先生レベルを上げないと生徒の能力も上げられないというわけです。

そしてAP(スタミナ)1消費=先生の経験値1 という式になっていて、APを使えばその分先生の経験値が貯まります。

AP1=経験値1は何処でも同じなので「稼ぎに適した場所」というのが基本的にありません。逆に言えばとりあえずAP消費していればレベルが上がっていきます。

このゲームはレベルの補正がデカいので、詰まったらとりあえずレベル上げてから再挑戦すれば何とかなります。

 

 

 

※以下、ネタバレ注意!

 

 

 

既プレイヤー向けの感想

Vol.1 アビドス廃校対策委員会編

プロローグで、何か別な世界(現代?)からキヴォトスとかいう謎の学園都市に赴任した先生。

女子高生が銃を乱射して、ギャグ補正とかじゃなくみんな物理的にめちゃくちゃ強いから銃で撃たれても死なないとかいう世界。

おまけに生徒の上にあるヘイロー(天使の輪っか)とか、一部の生徒に翼や獣耳が生えてる理由を一切説明してくれないというストロングスタイル。

チラっと出てきただけのワカモは後で出番あるのかな? って思ったら最終編まで無かった……。

 

シャーレの先生としての初任務は、異常気象のせいで砂に塗れた学園「アビドス」からの、廃校の危機を救ってほしいというSOS。

アビドスは自治区の砂漠化に加えて学園が多額の借金を抱えていて、在校生も僅か五人というほぼ詰んでいるような状況。

毎月の利息を支払うのでいっぱいいっぱいだけど、母校を捨てたくない五人がみんな頑張っている。

 

後で『自分は頑張った』と言い訳をするためにポーズとして頑張っているのではなく、皆が本気で借金を返すつもりで頑張っているというのが泣けてくる。

生徒の個別のストーリーを読むとみんなバイトで稼いだお金を借金返済に使用しているため、学校がもはやバイトの休憩室になっているというのが悲しい。セリカの絆エピとかずっとバイトの話だし……。

高そうな壺で大喜びするセリカちゃん。騙されないで……。

セリカ」と言うとFEエコーズのキャラの方が浮かぶんですが、セリカの声優さんはミカの声を担当しているのでちょっと混乱します。

 

ブルアカの好きなところは、これまで出会った仲間たちや一度は敵対した相手が集結して大きな目標を突破するというのを盛り上がりのピークに持ってくるという熱い王道の展開なのですが、それが一章の時点でバッチリ描かれているのが良かった。

敵対していた便利屋68、風紀委員会、ファウスト(ヒフミ)繋がりでトリニティのティーパーティーまで……。ホシノを救出するために、手札をかき集める流れがとても好き。

アビドス編はアビドス編で綺麗にまとまっていた。この時点でこのゲームに対する期待値がかなり上がって、後のストーリーもガンガン読みまくりました。

それでいて、ここからエデン条約編や最終編にしっかり繋がっているのも良い。最終編は泣いた。(後述)

 

というか便利屋68面白すぎる。陸八魔アル、おもしれー女……。

アルちゃん顔と実力とカリスマ性を見栄で全部台無しにしている。

便利屋68のコミカライズとか読みてぇ……何が何でも爆発オチに持って行けるから適正高いでしょって思ったら本当にあってワロタ。ありがとうございます。

comicbushi-web.com

 


Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ

アビドスでの活躍が広まったことで、先生のもとに次なる依頼が舞い込む。

工学やらの技術に長けた「ミレニアム学園」のゲーム開発部から、廃部の危機を救ってほしいとのこと。

ゲーム開発部は文字通りゲームを開発し、発表するという部活。ただ、部員の数も足りないし実績も無いから廃部を迫られていた。

部員を集めようにも、ゲーム開発部が完成させた唯一の作品「テイルズ・クロニクル・サガ」はとんでもないクソゲーだったので、誰も寄り付かない……。

そんなわけで起死回生の方法を求めるべくシャーレの先生が招かれたのであった……。

 

アリスのこの口すき。

アリスは「テイルズ・サガ・クロニクル」を始めとしたレトロ(風)ゲームで学習を進めたため、これぞまさしく「ゲーム脳」みたいな思考や喋り方になっちゃったのが面白い。

ところで、キヴォトスの発展した科学から見た「レトロゲーム」ってどれくらいのやつを指すんでしょうかね。パロディ元的にスーファミとかを指してそうな気がしますけど……。

 

第一部はゲーム開発の裏技本みたいなG.Bible(正確には解読装置)を手に入れるため、セミナーとC&Cを攻略するという話。

ゲーム開発部自体は戦いに強いわけではないものの、エンジニア部やヴェリタスの悪童たちと共に全力で障害を突破しようとするのが面白い。

対人恐怖症ぎみのユズが、身体を張ってネル先輩にハッタリかましたシーン好き。

結局G.Bibleの中身は「ゲームを愛し続ければ神ゲーが作れます」なんて至極当然のことしか書かれておらず、神ゲー制作の裏技なんてありはしなかった。

一度は打ちひしがれるものの、「テイルズ・サガ・クロニクルは面白かった」というアリスの言葉で、ゲーム開発部は自分たちの力だけで続編を作ることに。

結果、ミレニアムの大会で特別賞を貰えるほどの作品が仕上げられた……というオチ。ありきたりな結末かもしれませんが、ゲーム開発部の成長物語として面白かったです。

 

第二部はアリスの正体に関する物語。私は一章から続けて読みましたが、実装順だと最終編の直前くらいだったらしいですね。なんか第一部と第二部の間が結構空いているような描写だな~って思いましたが、実際に空いていたらしい。

アリスは勇者ではなく魔王のような存在で、いずれキヴォトスに終焉をもたらす存在である、という事実に辿り着いたセミナー会長リオ。

彼女は来たるべき終焉に抗うため、誰にも相談することなく要塞都市や決戦兵器を造っていた。そこに乗り込んで、アリスを誘拐したリオを止める、という話。

リオのやったことは結果的には全部空回りだったわけですが、キヴォトスを守るために悪役をなってでもどうにかしようと彼女なりに頑張ったということは伝わります。ヒマリにやたら責められてて可哀想。

リオもホシノもナギサも、誰にも相談できずに自分の力だけでなんとかしようとして失敗した……という話なので、相談できる「大人」である先生がいれば……って点に収束する気がします。

 

アリスを助けに行くためにお馴染みのエンジニア部やヴェリタスだけでなく、第一部では敵だったセミナーやC&Cも全員が協力してくれるという展開がアツい。

アビドス編もそうだったけど、かつての強敵が味方になるととんでもなく頼もしいっていうお決まりの流れが最高にアツいぞ。

ほんまネル様かっこよすぎる。この人出る度に株を上げることしかできないな……。

一回負けて満身創痍な状態でも、間合いに入れば宣言通りに圧勝するのがカッコよすぎるよ。

 

最後はアリスを無事に連れ戻してハッピーエンド。四人揃ってゲーム開発部!

たとえ魔王として作られたとしても、勇者を目指したっていいんだよ。

ゲーム開発部のみんなが歌うエンディングテーマも明るくて好き。

あ~~~すごい良かった。アビドス編もミレニアム編も最高じゃん。これでもっと評判が良いエデン条約編とか情緒耐えられるのか? って思いつつ先へ……。

 

 

Vol.3 エデン条約編

 

キヴォトスの二大学園であるトリニティとゲヘナは、ソリが合わなくて長年いがみ合っていた。今でも顔を合わせると喧嘩が始まってしまうくらい両校は仲が悪い。

トリニティの生徒会長であるティーパーティーのナギサは、そんな状態から脱するために平和条約である「エデン条約」を結ぼうという計画を立てていた。

しかし、トリニティの中にエデン条約を邪魔しようと企む裏切り者が潜んでいる可能性がある……。

秘密裏にその裏切り者を暴き出して、トリニティから追放するようナギサに頼まれたシャーレの先生なのであった。

Vol.3は四部構成になっていて、一部~二部は補習授業部編、三部はエデン条約編、四部はアリウススクワッド編、という感じ。

 

補習授業部は、表向きには成績不振者が集められた部活で、本当はナギサが怪しんでいるメンバーを集めたというもの。

補習授業部編のちょっと変だけど学生らしくテストに立ち向かう感じが好き。

そんなハッキリ書かんといてや……。

見栄っ張りなコハルが「バカだけど必死で頑張ったのに」って泣いちゃうシーン好き。

確かに怪しまれる点があったヒフミ、アズサ、ハナコはともかくコハルに関してはとばっちりみたいな形で退学チラつかせられてるので本当に可哀想……。

 

あはは……。

補習授業部に潜んでいた裏切り者の正体はヒフミ──ではなく、ナギサの頭の中で生まれた怪物。本当は補習授業部に裏切り者なんていなかった。

真なる黒幕は同じティーパーティーのミカ。

……って言っても、ミカは終始自分を悪者に仕立て上げようとする自罰的な言い回しをするので、最後の最後まで真意が読めませんでした。

結局、ちょっとセイアがムカつくから嫌がらせしたろ♪って思ったら話がデカくなりすぎて引くに引けなくなったってこと?

 

妄執から解き放たれて、迷惑を掛けた各所に謝罪して回るナギサ様。

何処へ行くにしても椅子とテーブルとティーセット持って移動してくるのほんとすき。謝罪の態度じゃない。監獄にもこれで来るし。

 

裏切り者?のミカが捕まったことで、いざエデン条約の調印へ。

トリニティとゲヘナの首脳陣、そしてシャーレの先生が一堂に会したところで、牙を磨き続けてきたアリウスが総攻撃を仕掛けてくる。平和条約は露と消えた……というのが第三部の話。

 

自称「平凡な女子高生」であるヒフミが、三部に至ってはすごく主人公してて好き。

私たちの青春の物語(ブルーアーカイブ)宣言のところとか最高。

そんで、大人の理屈に大人の理屈をぶつけてETOを上書きするところとか、これまた先生があらゆるところに手札を集めて回っていたのも好き。

ヒフミの呼びかけで覆面水着団が駆け付けてくるところとか、見た目はもの凄いギャグなのにめちゃくちゃアツい。

二重スパイとして孤独に抗い続ける決意を固めるアズサもカッコイイ。

大切な友人に貰った、大切な人形に人殺しの爆弾を埋め込む覚悟がすごい。

 

最後に現れた強敵の前に、成す術なく倒れていく生徒たち。

そこで先生が「大人のカード」を取り出し、戦いに挑む。

今までメインストーリーの戦闘は固定の生徒で戦う話でしたが、ここで「自分がガチャで引いて、育て上げた生徒たち」で戦うというメタ的な演出が最高に良い。

「使い過ぎると己を蝕む大人のカード(要するに課金)」ってそういうことかぁ~~~!ってなって、ゲーム、ひいてはソシャゲでしか出来ない演出が最高&最高。

 

でもよりにもよってここで足止めさせてきたのは許さねぇからな。

(※新米先生がガンガン読み進めていくと絶対詰むポイント)

 

ツバキにT4カバン装備させたらなんとかなりました。

足止めされている間は、続きが読みたくて読みたくて狂うかと思った……。

 

エデン条約は結局パァになっちゃったものの、アリウスという脅威は去ったので一先ず安心。……ではなく、物語はまだ続いていた。

憎しみによって育てられたアリウスという怪物、その中でも選りすぐりのエリートであるアリウススクワッド。

第三部までは恐るべき敵・憎むべき悪役、という感じだったのに、第四部でその印象がガラッと裏返る演出が凄い。

サオリの事情が悲しすぎるし、そんなサオリに頼まれて二つ返事で協力する先生もカッコよすぎる。

ていうか先生が本当に生徒の可能性の為なら簡単に命を放り投げる覚悟ガンギマリ狂人なので、プレイヤー=先生と考えるのはちょっと無理があります。 シャーレの先生不動遊星説

 

このシーンが好き好きの好き。

サオリの第一印象は「こういうクール系のキャラあんま好きにならないんだよな~」って感じだったんだけど、今は……もう……美味しいものお腹いっぱい食べてくれ……ほんま……って気持ちしかない……。

アリウスの子たちみんな星3だから持ってないんですけど、ヒヨリは割と図々しく先生に食べ物たかるらしいの好き。

 

わーお。

アツコの救出を見届けてから、一人でお姫様のもとに向かうの好き。

 

俺もそう思う。

 

そしてオチをかっさらう便利屋68。面白すぎかお前ら……。

騙されてタダ働きさせられたことに対して、反撃する動機も力もあるサオリが「勉強になった」ってだけ言って去ろうとしちゃうの辛すぎるよ。理不尽を受け入れる力が強すぎる。もっとわがままに、自分のために生きて…………。

 

評判の良さも納得のエデン条約編でした。

読んで良かった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

Vol.4 カルバノグの兎編

各学園の管轄外で起こる問題に対しては、基本的にヴァルキューレ警察学校が対処する。それでも対応しきれない問題は、SRT特殊学園というエリートたちが対処する。

しかし、責任を負う立場である連邦生徒会長の行方不明によって持て余すことになってしまったSRTは閉鎖となってしまう。

閉鎖に納得がいかないRABBIT小隊の四人は、公園に陣取って連邦生徒会やヴァルキューレに対して抗議を続けている……。

なんやかんやあって、シャーレの先生は彼女たちの活動を見守ることに。

 

このブログを書いている段階では第一部しか公開されておらず(もうすぐ第二部の前半が公開されるらしいです)、話はまだ終わっていないって段階なので、詳しく評価はできません。

といっても第一部は第一部で起承転結がしっかりしているので、読んでいて面白かったです。

 

前半は公園で継続的にキャンプを行うというサバイバルに焦点を当てたストーリーで、ギャグちっくに進むのが面白い。ソラちゃんストーリーに出て来るんだ……。

大雨でほとんどがダメになり、みんなが諦めかけてなお抵抗を続けようとしたミヤコと、それを応援する先生のところのシーンが好き。

ヴァルキューレの不正を突き止めるために戦うところとか、最終編の活躍とかでRABBIT小隊がエリートに恥じないつよつよムーブするの好き。

 

ここからFOX小隊とかカヤの真相とかが明かされていくんだろうけど……どうなるんだ……?

カヤはもう約束された敗北者って感じがして今からもう可哀想……。

 

 

Final. あまねく奇跡の始発点編

これまでのメインストーリーを全て読むことで解放される、一つの大きな区切りとも言えるお話。

かつてない危機がキヴォトスに訪れ、先生と生徒たちはそれにどう立ち向かったのか……。

エデン条約編のような四部構成で、リアルタイムでやっていた人はレイドバトルのようなイベントがあったそうです。

今から読むと単なるイベント戦となっています。正直やたら戦闘回数が多くてダルかった。

 

第一部はキヴォトスの各地で突如観測された、「質量の無い膨大なエネルギー」に対して不安を覚えた先生が、連邦生徒会を頼って各学園に緊急招集をかけてもらうというもの。

でも先生は突然、誘拐されてしまって……。

こんな場でも紅茶を手放さないナギサ様大好き。

 

流石にトリニティとゲヘナを同席はさせんやろw って思ってたら普通に同席しててワロタ。

先生いるにしてもこいつらは時間ずらそうよ、リンちゃん……。

なんやかんやあって先生は脱獄して、代わりにリンちゃんが捕まっちゃって、奪われたシャーレを奪還するために奔走。

ヴァルキューレの生徒たちとRABBIT小隊が協力してくれる流れとか早速アツいぜ。

カヤちゃん何か暗躍しようとしたらいきなり裏切られて、最終編終わりまで寝ててカアイソ。

 

シャーレもリンちゃんも奪還出来たものの、巨大なエネルギーが実体化してしまい、空が赤く染まって虚妄のサンクトゥムというヤバげな塔が何本も建っちゃった。

流石に生徒同士で喧嘩してる場合じゃないってことで、先生の指揮もあり、生徒全員が協力して虚妄のサンクトゥムの攻略に挑むことに……。

エ!!!?!?!?!ナギサ様が立った!?!?!?!???!?紅茶を捨てた!?!?!?????!エッ!!?!?!?!?!?!?!?

嘘……ナギサ様……椅子無くてもいいんだ………………。そんな……俺ずっと……………………

──立ち向かう度、人は少し強くなれると思ってた。

 

 

虚妄のサンクトゥム攻略戦は本当にアツい戦いでしたね。

今まで先生が紡いできた『縁』みたいなものが、色んな学校の生徒たちを結んで……。

新米先生だからイベント全然やってないし見てないし知らないから、急に知らん生徒とか知らん学校が親しげに出て来たり、プロローグ以降姿を見せてなかったワカモが好感度1000000点みたいな状態で出て来たりして怖かったけど……。

かつての敵も味方も一丸となって巨大な敵と戦う……王道中の王道。アツくならないわけがないですね。

その割には覚悟のスクショしか残ってなかったんですけど。

 

え?

気さくな人だな

気さくな人なんだな

面白すぎる。

サクラコ様、本編や絆エピだと全然そんな素振り無いのに、喜ぶ贈り物が甘いものだけなの好き。

……って思ってたら、過去のイベントで甘党らしい発言があったらしいですね。

クソッ……!読みてぇ……!読みてぇよそのイベント……!俺の知らないサクラコの一面があるなんて……!!

 

話が逸れましたね。

皆の頑張りがあって虚妄のサンクトゥムは攻略できたものの、塔を生み出していた親玉は遥か上空にいた。こいつを止めなくてはまた虚妄のサンクトゥムが生まれてしまう……。

そんなわけで元凶を潰しにいくため、宇宙戦艦に乗り込んで向かうのが第三部。

 

宇宙戦艦のクルーとして、リンちゃんを中心に優秀なオペレーターたち。

カヨコ、「ただ呼ばれたから来ただけで専門家みたいに頭良いわけじゃないけど」って言ってたのに、サラっとこういう事言うのスゴ……。

「昔は五月蠅いのに囲まれていた」って言ってたし、便利屋に来る前は風紀委員会とか万魔殿に所属してたのかな?

 

宇宙戦艦の主砲たり得るレールガンを扱えるアリスと、戦闘員としてゲーム開発部の仲間たち。

戦闘のプロってわけでもないのに、アリスと共に行くために勇気出すの好き……。

 

戦闘員として宇宙一頼りになるテロリストどもと、食事担当で拉致されたまたしても何も知らない愛清フウカさん。

他のみんなはシリアスな理由で参戦しているのに宇宙食を食べてみたいから」という本当にメチャクチャなギャグみたいな理由で乗って来るの大好き。

美食研究会のグループストーリー、全部面白くて大好きだから読んで……。新規だとハルナかイズミの所属が鬼門だけど……。

 

アリスがリオを許してくれるのとてもすき。許すっていうかそもそも怒ってすらなさそうだけど……。

もうヒマリもリオいじめるのやめたげて、リオも気恥ずかしいだろうけど顔出しに戻っておいで……。

 

良良良ー良・良ー良良

この移り変わり、アニメで見たい。

 

ケイーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

いかないで……………………ずっとアリスを見守り続けて…………。

ケイの名前表記が「Key」から「ケイ」に変わってるの好き。

 

 

アリスのレールガンでバリアに穴を開けたことで、敵の拠点に侵入成功。

そこで待ち受けていたのはもう一人のアロナと、敵の親玉と思しき怪物……その正体は別世界のシャーレの先生だった!

偶然にも名前のせいで、アーククレイドル編でのZ-ONEとの戦いみたいになっちゃってるよ……。

 

もう一人のボクを倒し、誘拐されたシロコを取り戻すために、アトラハシース攻略戦が始まります。

ここも当時はイベント連動のバトルだったようですが、今はAPと時間を喰うだけの面倒くさい戦いに……。サンクトゥムより報酬もショボいし……。

フウカのドラテクとテロリストたちの奮闘のお陰で、最後のバリアも遂に突破。

美食研究会は頼りになるなぁ~。

 

一方地上では、再び現れ始めた虚妄のサンクトゥムを抑えるべく、救援も期待できない僻地で一人戦い続けていたトキ。

C&C所属のエージェントでありながらリオの専属だったため、リオが失踪してからはどうしていいか分からず……。C&Cにも自分の居場所はないと思っていて……。

カ、カッケェ~~~~~!!!!!!

ネル様、ほんま出る度株を上げることしかしてない……。カッコよすぎる……。

トキ……先輩たちに無限に可愛がってもらえ……。

 

 

色々あって、遂にプレナパテスともう一人のシロコの元に辿り着く。

このシロコもまた、別世界でのシロコ本人で「バッドエンドを迎えたアビドス」のシロコとも言うべき存在。

 

ホシノはヘイローを破壊され、先生は瀕死の重傷で植物状態セリカは行方不明、アヤネは自ら生命維持装置を外し、ノノミは「そうなった」……。

一人残されたシロコはそれでもなお歩き続け、アビドスのために戦い続けるが遂には限界を迎えて……。

えっ 待って めっちゃ辛い。何それ?

アヤネが自分から生命維持装置を外したって言うのが、「自分の維持のためにシロコ先輩に負担をかけてしまうなら」って選んでしまいそうなのが分かるの辛い。

そしてあのノノミが「そうなった」っていうのがめちゃくちゃ辛い。底なしに明るそうに見えて、そうなったらそうなっちゃうんだ……ノノミ……。

 

シロコテラーがボロボロに泣き出して事情を語り出すのが、アビドスのみんなと直接会ってしまったからっていうのも辛い。

シロコテラーが戦闘でノノミのミニガンを使ったり、ホシノの盾を取り出したりアヤネの支援ドローン使ったりしてくるの、エモいけど辛すぎる。

セリカは行方不明(=遺体が見つけられなかった)から、セリカの銃は使ってこないっていうのもツラ…………。

 

ケイやらトキやらでもうボロボロ泣きまくってたんですけど、シロコテラーの世界線が辛すぎてもうあり得ないくらい号泣してた覚えがあります。

そしてこの、プレナパテスの台詞。

「子ども(生徒)」の「青春」と、「大人(先生)」の「責任」の物語。

この先生の「子どもが責任を負う世界なんてあっちゃいけない」という信念が本当に好きで、『先生』というキャラクターが大好きになりました。(同時に、先生=プレイヤーは無理がある、とも思いました)

 

そしてこの、最終決戦の最高の演出!!

最後に残された1回分の脱出シーケンスは、託された生徒に使うことでクリアとなる……。ゲームならではの演出で最高に好き。

秒で理解してタッチしてしまいましたが、もうちょっと感慨に浸れば良かった……。

 

生徒をみんな送り届け、オゾンより下くらいの高さから落下する先生。

カヨコも言っていた通り、生身でここから助かるのは絶望的で……。

ここでタイトル回収!!アツい!!

二人のアロナの力で奇跡を起こし、先生は無事に地上へ降りることができました。

やったー!ハッピーエンドだ~~~!!ヒフミも大喜び!!

今見るとこの一枚絵、困ったように笑ってる子が多いわけですが、先生このとき全裸で笑顔で駆け寄って来たんですよね。そりゃ反応に困るわな。

 

シロコテラーも無事に助かった。良かった……。

ホシノに貰った大事なマフラーはあげられないけど、その次に大事な思い出が詰まった覆面をあげるシロコ。まさかこんなギャグ全開のアイテムでボロボロに泣かされるとは……。

パラレルワールドの住人だったシロコテラーは、この世界にあまり干渉しないようにひっそりと生きていくと言って立ち去ってしまいましたが……アビドスのみんなで可愛がってくれ……お腹いっぱい食べさせてやってくれ……でもこっちのアビドスのみんなはあちのアビドスのみんなではないわけだから……どうなんだシロコテラー……?君が幸せでいてくれたら……僕は他には何もいらないから……

 

当時、シロコの単独ピックアップだったガチャが「親愛なる、はじまりの君へ」ってタイトルだったらしいですが、エモすぎんか?

 

最終編をクリアしたら、プラナちゃんが出て来るようになるのも嬉しい。

 

プレナパテスの大人のカードとかいう辛すぎるアイテム……。

シロコテラーのピックアップが来たら使おうと思います。

 

 

すんごく長くなってしまいましたが、以上が最終編まで読み終わった感想でした。

アツくて感動できて、それでいて笑える、とても素晴らしい物語でした。やってよかった、始めてよかった。

ありがとう、ブルーアーカイブ