蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト
もうすぐシリーズ最新作(完結編?)の鎖環(ギブス)が発売されるということで、ガンヴォルトシリーズについての紹介や感想を残しておきます。
公式による紹介はコチラのポータルサイトからどうぞ↓
ガンヴォルトは『ロックマンゼロシリーズ』などで知られる、インティ・クリエイツが制作している2Dアクションゲームです。
現在はナンバリング作品が1~2、外伝作品が1~2と計4作が発売されています。(全部2Dアクションです)
もうすぐ発売される最新作はナンバリングの3。2が2016年に発売された作品なので、実に6年ぶりの本編更新となっているわけです。
1→2はちょうど1年くらいのスパンで出たのでまさかこんなに長くなるとは……。
2Dアクションを色々と手掛けた会社が制作しているだけあって、ガンヴォルトシリーズは全体的にクオリティの高いアクションゲームです。
ガンヴォルトはオリジナルの作品なので『ロックマン』との繋がりは無いものの、ゲームシステムは似ているのでロックマンのパロディなどもあったりします。
スピーディで爽快なゲーム性と、SF系ライトノベル調の世界観がセールスポイント。特に2Dアクションゲームでありながらステージ攻略中にキャラクターが喋り続ける『ライブノベル』というシステムは画期的なものだと思います。
特筆すべきはスコアアタックを目指すような上級者にも、2Dアクションが苦手な初心者にも配慮されたゲームシステム。
どの作品にも基本動かなければ無敵になれるバリアがあるので、初心者はそれを使ってじっくりと敵の動きを見極めながら戦うことが出来ます。
そのバリアを使うとスコアが下がってしまう(※攻略が不利になることはない)ので、スコアアタックする上級者はなるべく頼らないようにしたい……という感じでバランスが取られています。
この辺りは割と初心者バイバイ気味だったロックマンゼロよりも優しくなっていて、面白そうだな~と興味を持った人にも勧めやすいゲームになっています。
シリーズは無印(本編1)、爪(本編2)、X(外伝1)、X2(外伝2)の4作品がありますが、全部話に繋がりがあるので無印から順番にやっていった方が良いです。
今はSwitch、PS4、PCなどの現行機で、無印と爪(1+2)がセットになった『ストライカーパック』というものが売られているのでそちらがオススメ。
続きから、作品ごとの未プレイ向けの紹介+ネタバレ有りの感想を載せていきます。
ページ後半部分がネタバレ有りになっていますので、未プレイ(未クリア)の方は飛ばしていただけると幸いです。
未プレイ向けの紹介
蒼き雷霆ガンヴォルト
記念すべき第一作。最初は3DSのみだったけど後からPS4版とかSwitch版とかも出た。内容は全部一緒のはずなので現行機でやるのが一番だと思います。
タイトルでもある『ガンヴォルト』は主人公の少年(銃を持ってる金髪)の名前です。でも『GV(ジーブイ)』というコードネームで呼ばれることの方が多い。
『蒼き雷霆(アームドブルー)』はGVの特殊能力。電撃を自在に操ることが出来ます。
ストーリーは一言で言うと異能力者バトルです。悪いことを企んでいる異能力集団を蒼き雷霆のGVが蹴散らします。
GVは銃で相手に避雷針を打ち込み(これがロックオンの動作)、ロックオンした相手に電撃を流すことで攻撃をします。基本的な攻撃アクションはこれだけで、ボスから武器を奪ったりはしません。
元祖であるロックマンなどと異なる点は、ロックオンさえすれば移動しながらでも攻撃が命中するため、回避行動と同時に攻撃が出来るというところ。
これによってスタイリッシュに動き回りながら敵をバンバン倒したり、ボスもド派手な攻撃をしてきたりと、スピーディで爽快なアクションゲームになっています。
最初に述べたように上級者は全避けでスコアアタックに挑戦し、初心者はスコア度外視で無敵バリアなどのアシストを使えば良いという住み分けがされており、アクションが苦手な人でもクリア出来るように調整されています。
無敵バリアの他にも死亡時に結構な確率でパワーアップして復活が出来たり、必殺技で相手の必殺技を潰したりなどもあります。復活演出がゲームのシナリオと上手く噛み合ってるあたりも好き。
『ライブノベル』はこのシリーズを象徴するシステムで、ミッション中にキャラクターの掛け合いのような会話が挟まります。
ステージ攻略中やボス戦中に色んな会話が挟まるため、主人公だけでなくボスなどの敵側の人物像も知ることが出来るのが特徴です。
これが個人的にロックマン系のゲームとしては画期的だな~と思いました。ロックマンにおけるボスは戦闘前に少し会話があったりするくらいで、あとの設定は説明書やら資料集やらを読まなければ分からないんですよね。
その点、ライブノベルのお陰でボス側もガンガン喋りまくるのでゲームをやるだけで相手の事情も分かるのは良いと思いました。
ただ、会話に集中してしまうと攻撃が避け辛かったりするのはご愛敬。無敵バリアがあるんであんまり気にしなくて良いんですけどね。会話OFFにすることも出来ます。
ボスの派手な必殺技演出だとか、ライブノベルだとか、総じて新時代の2Dアクションという感じでした。(7年前のゲームを新時代と言うのはどうかって気もしますが……)
一作目ながら完成度は高く、ガンヴォルトシリーズを遊ぶならまずはコレ!と言えます。と言うか話が全部繋がっているので、途中の作品からやると訳わかんなくなると思います。
蒼き雷霆ガンヴォルト爪(ソウ)
無印の続編。『爪』と書いて『ソウ』と読む。ツーじゃない。
これも最初は3DSだけだったけど、今は無印(1)とセットになったやつがSwitchとかで買えるのでそっちで良いと思います。
前作では敵だった『アキュラ』(ガンヴォルトの下、白髪の少年)がもう一人の主人公として操作できるようになったのが大きな追加要素です。
GVはもちろん主人公として続投となっており、ダブル主人公……というよりは操作キャラをどっちか選べるって感じで、GV編とアキュラ編は独立しています。
シナリオは無印の後の話なので、無印をクリアしていないと何が何だか分からない点が多いです。
それも難易度の高めな無印の真エンドを見ていないといけないので、人によってはちょっと難しいかも……。
初心者にも優しいとか言っておいてなんやねん、と思われるかもしれませんが、なんか無印は真エンドだけはアクション苦手な人に全然優しくないんです。そこだけはごめんなさい。
ただ、爪はその点はちょっと改善されたように思えます。アクション苦手でも普通にやっているだけで真エンドまでいけるはず。
システム的には無印の正統進化と言った感じで、従来通りGVを操作する続編として充分なボリュームを持たせつつ、全く異なる挙動のアキュラによる新たなプレイ感を開拓しました。
アキュラは空中で八方向へのダッシュが可能で、GVとは異なりこの空中ダッシュで敵に体当たりをすることでロックオンをします。ロックオン中は移動してても攻撃が命中するのはGVと同じ。
空中ダッシュには回数制限があるものの、敵に体当たりをしたり、壁や地形にぶつかって跳ね返ることで回数は回復します。つまり、体当たりをし続ければずっと空中に浮いていることが出来ます。
慣れてくると一度も地に足を付けずにステージを攻略することも可能で、ピンボールのように跳ね回りながらコンボを繋げられるのはやっていて癖になってくる面白さがあります。
また、アキュラは倒したボスの能力をコピーしたサブウェポンを使えるため、この辺はロックマンっぽいです。
GV編とアキュラ編は独立しているものの、戦うボスは全て同じで、GV編では全てGVが、アキュラ編では全てアキュラがボスを倒したという体で進みます。要はパラレルワールドみたいな感じ。
と言っても上記のように操作感はまるで異なるため同じボスでも戦い方は異なりますし、アキュラ編でもライブノベルはしっかりあるのでボリュームはたっぷりです。
アキュラもGVと同じように無敵バリアと復活が使えるので、こちらも初心者に優しい作りになっています。
無印を更に進化させ、新たな刺激も追加された第二作。アキュラ操作が楽しかったので、無印よりもやり込んだ作品です。
シナリオはとても気になる感じで終わったまま……6年経っちゃったわけですが、3の発売がもうすぐなので、今ならそんなに待たずに続きが見られるというわけです。オススメ。
白き鋼鉄のX(イクス)
アキュラくんが主人公の、スピンオフ作品の第一作。『X』と書いて『イクス』と読む。
『THE OUT OF GUNVOLT』というサブタイトルの通り、GVは登場しません。主人公はアキュラくんのみ。
スピンオフではあるものの、本編の無印と爪に大きく繋がりがあるのでそっちを先にやることを推奨します。
アキュラくんの性能は爪から大きく変わらず、扱いやすくさせたような感じです。ホバリングの性能が上がって空中制御が楽になったのが個人的には一番のアップデート。
他には強化パーツの開発やらのシステムがかなり簡略化され、ドロップアイテムなどの要素が無くなったのでスコアアタックは自己満足の意向が強くなりました。
それと全体的に難易度が上がっています。お馴染みの無敵バリアはあるものの、バリアを貫通してくるボスがいるのでバリア頼みだと躓きます。また、HPの回復手段が極端に少ないのでゴリ押しが難しくなっているという印象です。
この辺は「無印と爪をやってきたからもう慣れたでしょ?」というインティからのメッセージなのかもしれません。
大きな変更点として、ライブノベルが削除されてしまいました。X2にも無いのでXシリーズはやらないという方針のよう。
ライブノベルで台詞を聞いてみたかったボスなども多かったのでこれはちょっとマイナス点。よりアクションに集中してもらいたいという意図なのかもしれませんが。
ギブス(3)はまたライブノベルが復活するらしいのでそっちに期待。
お話に関しては何を言ってもネタバレになっちゃうのであまり詳しく言えませんが、アキュラくんが異能力者たちを討滅する物語です。いつものじゃん。
個人的には凄く良いシナリオだと思いました。主人公がGVではなくアキュラである理由、本編とこんな感じで繋げて来るのか~という驚きがあります。
無印と爪を触ってガンヴォルトシリーズが気に入ったという人には是非遊んでもらいたい作品です。
また、Xシリーズのアキュラくんは本編のアキュラくんと違ってかなり丸い性格になっています。(※ちゃんと理由はあります)
本編を触ってアキュラくんの性格が嫌だな~って感じた人でも、騙されたと思ってXを触ってみて下さい。お願いします。
白き鋼鉄のX2
スピンオフの第二弾。Xの設定そのままに、すぐ後の話ということになっている。
『THE OUT OF GUNVOLT』というサブタイトルは外れたものの、相変わらず主人公はアキュラくんのみ。GVは登場しません。
当然ながらXの話から繋がっているので先にXをやっておくこと推奨です。要するにガンヴォルトは発売順にやるのが一番。
もともとXシリーズはガンヴォルト3が出るまでの繋ぎだったらしいですが、3が出るより先にX2が出ちゃったというあべこべな経緯になっています。
XとX2は無印+爪と違ってセット販売はされていません。Xをやって面白かったらX2も買ってみると良いかも。
お話は色々あって平和になったXの世界の後、なんやかんやあって主人公のアキュラくんとヒロインのコハクちゃんが異世界に飛ばされるというもの。
異世界から元の世界へ帰るために訪れた塔にはアキュラくんたちの侵入を拒むロボットたちがいて……。
異能力者バトルがメインだったガンヴォルトシリーズというよりは、ロックマンX・ゼロシリーズに近付いたというか戻ったというか……レプリロイドみたいなのと戦うストーリーです。
と言うか異世界転生がアリなら何でもアリになっちゃうじゃん……と思うので個人的にはあんまりなぁって感じでした。
ただ、シナリオの出来が悪かったとかそういうわけではなく、むしろラスボスなどの設定に関しては結構好きな部類です。
シナリオ面と連動するかのように、アクション面でもロックマンゼロに近付くような変更点が増えました。
アキュラくんはゼロのような三段斬り(いわゆるヒッフッハ)を手に入れたものの、その代償として空中性能が劣化し、ピンボールのように飛びまくるのはやりにくくなってしまいました。
個人的にはこれがかなりショックで、アキュラくんの楽しさが半減してしまったと思います。
操作感とかシステム周りに関してはちゃんとアップデートされているんですけれども……。
従来の無敵バリアは無くなったものの、新たに動かなければ全て1ダメージに抑えるというパッシブスキルが追加されているので問題ありません。これを貫通してくるやつはいないので正真正銘最後まで使える。
更にいつでもどこでも何度でもHPを全回復できるようになったため、Xに比べて難易度は格段に下がりました。
無限ヒーリングのお陰でクリア自体はシリーズ中で一番簡単だと思います。ただ、真エンドを見るためにはやっぱり……。
間違いなく良いアクションゲームではあるものの、Xに比べると物足りないな~というのがX2に対する結論です。
やっぱりライブノベル欲しかったな……。イラストがどんどん可愛くなってるのでなおのこと。
※以下ネタバレ注意!
ネタバレ有りの感想
蒼き雷霆ガンヴォルト
紹介の方でも述べましたが、一作目にしてかなり完成された作品だと思っています。
特に好きなのは真エンドまでの流れ。条件を満たさないとGVもシアンも撃ち殺されて終わるというなかなかショッキングなデッドエンド。
条件を満たして紫電を倒すとGVが覚醒してスーパーモードに。無限ジャンプに無限カゲロウで向かうところ敵なし。
再集合に間に合ってなかったカレラ殿が中ボスに配置されているというのも良いですよね。
スーパーGVはほぼ無敵だけど、グリードの力を受けると一定時間効果が切れちゃうってのを予習させてくれたり、「あなたは飛べる、無限の飛翔(ジャンプ)で!」とかも真ラスボス戦の避け方アドバイスになってたりするのも好き。
機械工学が発達した未来の世界で、電気を操れる蒼き雷霆って最強の能力なのでは? と思ってきた辺りでの真ラスボス。
アシモフが真ラスボスなのはデッドエンドで予想がつくものの、こいつもまさかの蒼き雷霆だとは思いませんでした。二重にびっくり。
これまで散々お世話になったカゲロウを相手も使ってくるというのが面白い。全然ダートが刺さらない。
じゃあどうやって攻撃するんだってなったときに、雷撃鱗のぶつかり合いで競り勝つとロックオン出来るようになるというのも最高にアツい。雷撃鱗のぶつかり合いがここだけの特別演出ってのが最高。
そんでもってヴォルティックチェーンが最後にして最強のSPスキルというのも良かった。ぜーんぜん避けられない。
何度も何度もトライして、最後にようやく育ての親であり師匠であり同じ蒼き雷霆であるアシモフを超えた後の、ビターな終わりもまた良い。
……ただ、普通にやっても苦戦した紫電をカゲロウ無しで倒さないといけないのと、実質カゲロウ貫通しまくってくるアシモフを倒さないといけないという、急に高い難易度をクリアしなければ真エンドが見られないという仕様はいかがなものかな~と思いはします。
難しいから無理って投げると後味の悪いデッドエンドのまま終わることになるし……いや、真エンドも別にハッピーじゃないんですけど。見ないと爪がよく分かんなくなるし……。
無敵バリアあるよ~初心者にも優しいよ~って謳っておいて、真エンド見たいならそれ無しで勝て!!ってのは流石にデーモンの所業ではなかろうか。
ロックマンゼロとかやりまくったので2Dアクションには自信があった私でもかなり死にまくったので、2Dアクション苦手だけど好きって人に優しくないよこれ……。
以降もそんな感じで真エンドの条件を高難易度に絡めてるのがガンヴォルトシリーズのちょっと良くないところだと思います。個人的にね。
真ラスボスを苦労してギリギリで倒してこその感動ってものも確かにあるんですけど……。
真エンドの話ばっかりしましたが、アクションゲームとしてこの時点でとても楽しかったです。
7ボスを半分倒すと乱入してくるアキュラくんとか、VAVAやカーネルみたいな感じでロックマンXっぽくて懐かしいな~と思いました。
ステージ道中やボス戦で色々とお喋りしてくれるライブノベルというシステムも新鮮で面白い。戦車が飛ぶんじゃないッ!
シアンとモルフォが融合しちゃってモルフォの人格が実質消えちゃったのが悲しい。モルフォとももう一度お喋りしたいな~。
蒼き雷霆ガンヴォルト爪
新主人公アキュラくんの操作が特に好き。空中タックルをかまし続けるという変態的な挙動が面白い。
アキュラくん自身の性格は無印で敵として登場したときからあまり変わっておらず、能力者をバケモノと呼んでめちゃくちゃ罵倒しまくります。
なんかのキャッチコピーで『GVとアキュラの共闘』みたいなの見た覚えがあるんですが、あれめっっっちゃ嘘ですよね。こいつらOPステージ以降ずっと喧嘩してる。
私はあのスーパーレイシストのアキュラくんも好きなのですが、世間的にはあんまり人気が無いようです。Xでかなり丸くなったのはそのため?
GV編とアキュラ編で倒す敵は変わらないものの、ライブノベルのおかげで二週させられてる感は薄かった。
前作で出オチに近かったパンテーラがちゃんと……と言うのかすごい意外な形で続投になってて良かった。良かった? ロリテーラはカワイイ。
両方のルートクリアしてもう一回ラスボスを倒せば真ラスボスなので、真エンドはアシモフ倒すよりは簡単だという印象。ラストで銃を突き付け合うシーンとか好き。
『歌』が重要なファクターであるこのゲームにおいて声が出せないというミチルちゃんは何かあるんだろうな~って思ったらやっぱりなんかあった。ラストだけ藍の運命がデュエット版になるの好き。
でも大嫌いなセブンスの力で復活したのに大喜びしてるアキュラくんはどうなんだ……キャラブレちゃってるよ。いやでも自分を棚に上げて相手ぶっ叩くのがアキュラくんだから別にブレてはいないのか?
GVの雷撃鱗を突破するのに水が有効だってGV編で分かるのとか好き。適当にやってても分かるかもだけど。私は全然気付きませんでした。
アキュラくんは結局それか~い!ってグリードスナッチャーを持ち出してくる。要するにカレラ殿の能力が最強というわけで候。
結末に関してはインティは本当にGVに厳しいな……。
無印でシアンはモルフォと身体を失って、爪では魂ごとミチルに取り込まれちゃって……。
声を取り戻したミチルちゃんがGVとすれ違うラストシーンとか哀しい。
アキュラくんは最愛の妹が声を取り戻したけど討滅すべき能力者だったことに折り合い付けれず家出って感じ。ギブスに出てくるのかな?
ギブスではそろそろGVに幸せになってほしいけど……ここからどうすれば良いのか全然分かりません。
ていうかギブスでモルフォのイラストが出てるけどどういうことなの?爪の続きじゃないの?(全然情報集めてませんでした)
裏エンド?というかクリア率高めると実はシャオとノワさんが繋がってたみたいなのが見られた気がするけど……ここから6年待たされたので正直どうだったか覚えてません。
Switch版をやった友人から聞きましたが、3DSのマイク機能を使ったカラオケイベント(※パンテーラの第二形態を打ち破るために、なんか自分で輪廻新章を歌わないといけなくなるシーン)って削除されちゃってるんですね……。
大多数の人は恥ずかしがって息を吹きかけて誤魔化したであろうイベントですが、『歌はボクの中にある!』って閃きとまさかのマイク機能が使われるのとで結構気に入っていたシーンですが、消されちゃったのか……。
ちなみに私はちゃんと輪廻を熱唱しました。サイバーディーヴァなので。
白き鋼鉄のX
本編で能力者を汚らわしいバケモノと呼んでツンツンしまくっていたアキュラくんは何処へやら、Xではかなーり素直で丸い性格に変わっていてびっくり。
世界観も何処かおかしい。スメラギの名は残っているものの、能力者と無能力者の数が逆転してしまっているし、差別されているのは能力者ではなく無能力者の方。
Xは爪の真エンド(アキュラくんが一人で討滅の旅に出た)の続きだと思っていましたが、もしかして本編とは異なる世界線の話で、アキュラくんも本編の彼とは別人なのかなーとも感じていたところ……。
そんな折に現れた、変わり果てた姿のミチルちゃんに、無印でガンヴォルトに討滅されたはずのアシモフ。
アシモフの話でようやくXはGVがデッドエンドを迎えた後の世界……ifストーリーだったことが分かるのが面白い。『THE OUT OF GUNVOLT』はそう言うことだったのか~~!となる。
爪に繋がらなかったせいで、ミチルちゃんは声を取り戻すどころか本来死んだはずのアシモフに捕まっちゃったってわけだ。
それでも時間軸がおかしい。見つけ出すのに数十年かかったなどと言っている割には、アキュラくんもアシモフも無印当時のままの姿をしている。
なんて思ってたら、ラスボス第二形態突入時のあの演出です。アレは痺れましたね。超カッコイイ。
全身サイボーグになって百年以上も戦い続けてきたとなれば、アキュラくんが本編のころより性格が丸くなっているのも納得です。老成したんでしょうね。
アシモフが蒼き雷霆を極めすぎて電子頭脳そのものになっちゃって、理想を追い求めたらとんでもないディストピアになったのも面白い。
能力者は例外なく徹底管理されるし、無能力者は例外なく殺処分される。完全に行き過ぎちゃってますね。
アシモフ第二形態(デマーゼル)のみの演出として、カメラアイが故障しているせいで戦闘画面にノイズが入るのとか、関係ないスチルがフラッシュバックを起こすのとかたまらない。ドットもわざわざ左右反転しないように処理されてて細けぇ……!
そんなわけで無印のデッドエンドを活かした分岐世界という設定がすごく良かったです。
というかアシモフ(デマーゼル)が相変わらず強い。アキュラくんの制御が難しいので無印のときよりキツい気がする。回復手段が乏しいせいで純粋な実力勝負になるし。
何度かトライしてたら勝てたのでそこまで酷いってものでもないけど……やっぱりラストが初心者バイバイなのはどうなんだ。Xは真エンドは無いけど。
無印→爪とクリアしてここまで来たんなら初心者じゃない? それはそうかも。
アキュラくんの操作性や爽快感は爪のときよりも確実に増していて面白かったです。
自分の場合は爪を3DSでやっていたから単純にハードの性能が上がった故の爽快感かもしれませんが……。
ホバリングが勝手に切れないようになったので結構余裕があるのも嬉しい。
ヒーリングが無くなったりカスタム要素がだいぶ簡略化されたので誤魔化しが効かない点がちょっと難易度高いポイントかも。カゲロウ突破してくるブレイドとデマーゼルで特に躓きまくった。
必殺技のクロスシュトロームがボタン一つで出ちゃうので間違って発動することが多かった。X2ではボタンを押した後に必殺攻撃かヒーリングか選ぶようになったので暴発はしなくなりました。
モードダークネスはよく分かんなくてあんまり使わなかった……。
お話的にも難易度的にも、爪でアキュラくん操作に慣れたよね?って感じなのでやっぱりXは爪ありき。
特徴的なライブノベルが無くなっちゃったのが惜しい。ギブスでは復活するからXシリーズは無しってことなんだろうけど。
イソラとか喋ったら絶対面白そうなのに……。二階席~!
白き鋼鉄のX2
Xでデマーゼルの支配を終わらせて平和になった世界の話。新たな脅威が……というわけでは無く、アキュラくんたちが異世界転移するというもの。
せっかく平和を取り戻したのにまた新たな敵がーってのもどうなんだって感じだし、あの世界でデマーゼル以上の悪役ってのはもう無理だろうから仕方ないのかなとは思う。
けど異世界転移は流石に禁じ手じゃないかな~とも思う。どうしてもそれがありなら何でもありじゃんって感じてしまうので。
そんなわけでマザー関連の話とかは好きだけど、全体的なストーリーとしてはそこまで……って感じなのがX2です。
マザーの正体が並行世界でのロロちゃんの成れの果てっていうのは面白かった。
アキュラくんを失って悠久の時を過ごしたマザーの「この世界は人間のものだ!」っていう悲痛な叫びとか泣ける。
コードSS(ストライクソウ)とか、ワイドサーキットとかプリズムブレイクとか懐かしい技を使ってきたり。
第二形態のBGMがイグナイターのアレンジだったりするのも物哀しい。
それはそれとしてまさかのバッドエンド分岐が用意されているのも、その結末も中々好き。アキュラくん、愛されています。
ヒーリングが復活していつでも何度でも使えるようになったおかげで、前作のデマーゼルと比べてマザーはとても簡単に倒せる。
アクションが下手なせいでラスボスが倒せない~なんてことは無くなったと思う。こまめに回復し続ければ絶対に死なないので。ブリッツダッシュの回数制限のせいによる落下死の方が増えた。
ただ、今回の真エンドは条件を満たして出現させるハードモードをクリアしないと見れないらしく、そこはちょっとどうなんだって感じです。
キッツい縛りプレイのような内容に加えてロックマンのような残機制になるというまさしくハードモード。私はちょっとやってダメだこりゃってなりました。
ラスボスさえなんとか倒せれば、って感じではなく頭から全部ハードでクリアしないといけないのはかなりひどい。
あんまり批判が多かったようなので攻略アシストモードなんかも付いたみたいですね。ストーリーを高難易度に絡めるのはほぼ批判しか生まないんだからやめようよ……。
肝心のアキュラくんの操作性に関しては、正直爪とXからかなり劣化してしまったように思えます。
三段斬りという近接攻撃を手に入れた代わりに、ブリッツダッシュが一回しか出来ず敵に連続で使えないという仕様に。
これがピンボールのごとく敵にぶつかりまくり、地面恐怖症と言えるくらい浮き続けるアキュラくんらしさが消えてしまったように思えます。
なんか全体的にロックマンゼロっぽく近付いているような。インティの原点回帰? アキュラくんでそれをやらないでほしかった……。
三段斬りの仕様とか挙動がもうちょっと良ければそれはそれでアリだったのかもしれないけど。ピザカッター呼ばわりされるくらいの性能だし……。
ゲームとしては面白いし、悪いわけでは全然ないです。全体的にXよりちょっと満足度が落ちた感じ。
せっかくXの続きなのにブレイドねーちゃんとか全然掘り下げられてなかったし。そもそもあの人本当にブレイドって名前なの? 一回も名乗ってないし呼ばれてなくない?
X3は流石に無い? また異世界転移をやるにしてもこれ以上のこと出来なさそうですし。
ギブスにアキュラくんの出番あるのかな。なんだかんだGVよりプレイアブル回数多いから控えられそうな気もするけど。